プロローグ

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がんばれカトルくん
業務日報編【第1話】

前夜祭

7月12日(土)くもり
担当:カトル

 お母さん、今日は夕方からハイカラスクエアでお祭りがあるみたいです。お祭りの日は裏通りのお店はヒマになるようで、イカスミカフェも15時でお店を閉めることになりました。この街には引っ越して来たばかりで、一緒にお祭りに行く人もいないし、人混みも苦手だから、お店が終わったらまっすぐ部屋に帰ろうと思います。それから、スミス店長はとっても優しいです。今日もグラスを5つと、ケーキ用のお皿を3枚割ってしまったのですが、少しも怒られませんでした。それどころか気付いてないフリまでしてくれます。この街に住んでよかった。このお店で働けてよかった。

スミス「ねぇ、カトルくん」 

カトル「はい、店長」

スミス「申し訳ないんだけど、ちょっといいかな?」 

カトル「はい、店長」

スミス「グラスとお皿割ったの知らなかったです。店長それ聞いてないです」

カトル「店長、ボクの日記・・・読んだんですか?」

スミス「えっ。いつも言ってるけど、これ日記じゃないからね。業務日報だからね」

カトル「店長、ボクの業務日報・・・読んだんですか?」

スミス「えっ、読むやつだよ?えっ、いつも冒頭に『お母さん』って書いてるけど、これ店長が読むやつだよ?」

カトル「店長がwwwお母さんwww。なに言ってんすか店長はお母さんじゃないですよwww」

スミス「えっ。なに、ちょっと怖い。あ、あと『人混みも苦手だからまっすぐ帰ろうと思います』って書いてあるけど、カトルくん住み込みのアルバイトだから、部屋はお店の2階だよね?」

カトル「・・・・・」

スミス「あ、ごめん、店長、興奮してちょっと言い過ぎちゃった。。。」

カトル「・・・Zzzz…」

スミス「えっえっえっえっえっ」

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