コールスローサラダ

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がんばれカトルくん
業務日報編【第7話】

カトルとヤマダ

業務日報:10月16日(火)雨
担当:ネグロ

■AM8:45-9:00 
 トイレ清掃
・設備は古いが隅々まで手入れの行き届いた良いトイレだ。いや、むしろ設備の古さがこの店のアンティークな空気との調和を奏でている。

■AM9:00-10:30 
 店内清掃
・バトルを終えてそのまま店に来る客が多いからだろう、床はインクを弾くハードフロア、壁際には数カ所の排水溝が設けられていて、こぼれたインクを流し入れる事ができる。

 焙煎作業(見学)
・コーヒーの生豆というものを初めて見た。焙煎前は青臭い穀物の香りがする。

 ランチサラダ準備(見学)
・スミスさんがその日に仕入れた野菜や食材でランチセットのサラダが決まるようだ。今日はコールスローサラダ、試食させて貰ったが絶品だったのでレシピを書いて貰った。

【コールスローサラダ】
材料(2人分)
・キャベツ・・・3〜4枚
・コーン・・・・1/2缶
・ハム・・・・・4枚
・塩・・・・・・2つまみ
●マヨネーズ・・・大さじ2
●酢・・・・・・・小さじ1
●キビ砂糖・・・・小さじ1/2
(普通の砂糖でも可)

①キャベツをみじん切りにしてボールに入れ、塩を振り15分置き、水気を絞る。
②ハムを1cmくらいの角切りにする。
③ボールにキャベツ、コーン、ハムと「●の調味料」を入れて混ぜたら出来上がり♪

■AM10:30-11:00 
 ランチボードへの記入
「本日のランチ・超絶品コールスローサラダ(煮込みハンバーグ付き)」

■AM11:00 
 開店
・朝練終わりの客がいっきに押し寄せた。店の裏にビーコンを設置するスペースがあって、常連客はそこに飛んで来るのだ。隅にずいぶん使われてなさそうな旧式のビーコンが置いてあるのが気になった。壊れているのだろうか。

■PM12:00 
 ピークタイム
・午後練に出る前のチームが待ち合わせとミーティングを兼ねてこの店に集まるらしい。カトルから聞いてはいたが恐ろしい程の忙しさだ。

■PM15:00 
 ランチ終了
・サラダを残した不逞の輩に理由を問いただそうとしたがスミスさんに制止された。しかし、あの時、スミスさんはコーヒーのハンドドリップ中だったはず。いつの間に後ろを取られたのだろう。背後から「3番テーブルに食後のコーヒーを出してください♪」と言われた時にはゾッとした。だが、食後のコーヒーは5番テーブルだった。

■PM17:00
 閉店
・学ぶ事が多く、あっという間の1日だった。バトルでは使わない筋肉を使ったからなのか、かなり疲労している。カトルはこの仕事を半分寝ながらこなしているらしい。やはり、オレの目的の為にはカトルの力が必要だ。

スミス「お疲れ様でした♪ネグロくん」

ネグロ「いや、先日アロスが迷惑をかけたお詫びのしるしだ。申し訳なかった」

スミス「もう気にしないで下さい。そうですか、ヤマダさんはアロスさんってお名前なんですね」

ネグロ「・・・スミスさん、カトルは何処にいるのだろうか?話があるのだが」

スミス「そうそう、朝からアロスさんに引きずられて、ナワバリバトルに行きましたよ。エイムの特訓をするんだとか」

ネグロ「なるほど、カトルに個人技が備われば計算できる戦力になる。でかしたぞアロス」

スミス「ネグロくんが仕事を代わってくれる事になったので『全力でゴロゴロします!』って言ってたんですけどね、そろそろ夕飯なので帰ってくると思いますよ」

ネグロ「では、それまでこの店で待たせて貰ってもいいだろうか?」

スミス「えぇ、構いませんよ。じゃぁ、コーヒーを入れましょうか♪」

ネグロ「ありがたい・・・スミスさん・・・その・・・ランチのコールスローサラダが残っていたら・・・」

 チリンチリン♪(お店のドアベルの音)

カトル「疲れた・・・コイツ頭おかしい・・・朝から何戦やるんだよ・・・」

ヤマダ「ふん。だらしの無い男だな。これくらいで根を上げるのか。我はまだまだ戦えるぞ」

カトル「・・・お前ずっと高台で動かなかったからだろ、芋チャーめ。あ、お前、ボクがスパジャンしようとしたらリスポン地点に帰って来るアレ何?」

ヤマダ「甘えは許さぬ。走れ。己の足で」

カトル「アレやられると真上に飛んで落ちるんだよっ、お腹がフワッってなるんだよっ」

ヤマダ「特訓に付き合ってやったのに文句の多いやつだな。兄様の前だ静かにしろ」

スミス「2人ともお腹が空いたでしょう。ランチのハンバーグが残っているので、すぐ用意しますね♪」

カトル「店長ただいま帰りました!あっ、ネグロ、ちゃんとボクの代わりを務めたんだろーな。後で隅々までチェックしてお前の仕事を採点してやるからな」

ネグロ「うむ、よろしく頼む。・・・スミスさん、できればオレにもコールスローサラ」

ヤマダ「キサマっ。兄様に向かってその言い草はなんだ。兄様は何をしても完璧だし、どんな時でも冷静に対応できるのだ。接客をやらせても100点に決まっておる。いや、100万点だ。そうであろう兄様」

ネグロ「・・・あぁ、精一杯やったつもりだ・・・スミスさん、オレにもコールスローサラ」

カトル「はーーー?見たんですかぁー?ネグロが仕事してるとこ見たんですかぁー?お前の4Kスコープこの店まで見えるんですかぁー?」

スミス「はいはい、食事の用意が出来ましたよ♪サラダも丁度2人分残ってました♪」

ネグロ「なっ」

カトル「店長ありがとうございます。うぉ、ハンバーグ美味そうっ。あ、ボク野菜苦手なんでサラダはいらないです」

ヤマダ「店主、感謝する。先日の無礼を許して貰った上に、このようなご馳走まで・・・あ、我もこの手のサラダは酸味が苦手なので結構だ」

ネグロ「・・・カトル、アロス」

カトル「?」

ヤマダ「?」

ネグロ「2人とも今すぐブキを持って表にでろっ」

カトル「えっ」

ヤマダ「えっ」

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