オレのチームに入って欲しい

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がんばれカトルくん
業務日報編【第8話】

レモン派

業務日報:11月13日(月)はれ
担当:カトル

■AM9:00-10:30
 店内清掃、焙煎作業、ランチサラダ準備
・いつも通りのカンペキなお仕事。

■AM10:30-11:00
 ランチボードへの記入
・本日のランチ「トマトとツナの冷製パスタ(ビシソ・・・なんかジャガイモのスープの冷たいやつ付き)」

■AM11:00
 開店
・いつも通りのカンペキな開店作業。

■PM12:00
 ピークタイム
・みんなが同じ時間にお腹がすいて、同じ時間にご飯を食べるから、お店が忙しくなる事に気がついた。ボクは天才かもしれない。

■PM15:00
 ランチ終了
・みんなが別々の時間にお腹がすいたら、お店のピークタイムが減る事を店長に教えてあげた。そしたら店長が「もしそうなったら、カトルくんと一緒にご飯を食べる時間も減ってしまいますね」って言った。・・・店長・・・ちょっと何言ってるかわかんないです。

■PM17:00
 閉店
・いつも通りのカンペキな閉店作業。今日はこの後、ネグロとアロスがお店に来るらしい。なんでもボクに話があるんだとか。不法侵入を許してもらった分際で閉店後のお店に来るなんて図々しいやつらだ。もうカギを閉めて遊びに行こう。

スミス「おや?もうすぐネグロくん達がくるのに、カギをかけてしまって良いんですか?」

カトル「あ、なんか用事が出来て今日は来れなくなったみたいです」

スミス「そうなんですね。店長、コーヒーの準備しちゃいました」

カトル「・・・どうせ、レモンかける派が勝った事を自慢したいだけで、大した用事じゃないですよ」

(店の外でヤマダの声がする)

ヤマダ「この鍵穴にイカパッチンの金具のこれをこうして、こうして、こうだ」

チリンチリン♪(店のドアベルの音)

ネグロ「スミスさん、今日のランチは何のサラダだったのだろうか?」

ヤマダ「店主、ミルクたっぷりのコーヒーをコーヒー抜きで頼む」

カトル「馬鹿なんですか?お前ら馬鹿なんですか?そしてそれはたっぷりのミルクだ」

スミス「ネグロくん、アロスさんいらっしゃいませ♪今日はアボガドのサラダでしたが、残念ながら売り切れてしまいました。コーヒーとミルクはすぐに用意できますよ♪

カトル「店長、2回目で慣れちゃダメです。コイツらのやってる事はほぼ強盗です」

ヤマダ「人聞きの悪い事を申すな、元はと言えばお主がカギをかけたからであろう」

ネグロ「アロスがカギを開ける・・・お詫びに店を手伝う・・・サラダが食べられる・・・悪くない」

カトル「だからって勝手にカギ開けちゃダメだろ。そしてお前のアニキは普段なに食べてるの?」

スミス「まあまあ、今日はネグロくんがカトルくんに大事なお話があるそうですから、奥の席でゆっくりお話したらいいと思いますよ。コーヒーとミルクは後で持っていきますね」

カウンターから一番遠い席。カトルの向かい側に座るネグロとヤマダ。

カトル「・・・で、話ってなんだよ」

ネグロ「カトル、お前・・・ガチマのウデマエは・・・どうなんだ?」

カトル「・・・ガチマ?・・・腕前?・・・凄いよ?」

ヤマダ「凄いじゃ解らぬであろう。エリアのウデマエ、ヤグラのウデマエ、それぞれ答えてみよ」

カトル「エリア?ヤグラ?」

ネグロ「カトル・・・まさかお前、ガチマを知らないと言うのか?」

カトル「ガチマ・・・あーーー、ガッチね。略してガッチって呼んでるから分かんなかったなーーー」

ヤマダ「ガチマッチを略してガチマと言うのだ馬鹿者め。お主、ガチマッチをやったことが無いのか?因みに、我と兄様のウデマエはXだ」

カトル「・・・ル」

ヤマダ「ん?」

カトル「・・・ックスエルだ」

ヤマダ「ん?なんだ?」

カトル「ボクのウデマエはXLだ」

ヤマダ「そのようなウデマエは存在せぬわ」

ネグロ「なに・・・XLだと・・・!?」

ヤマダ「見ろ、お主のせいでピュアな兄様がコーヒーをこぼしてしまったではないか」

カトル「その・・・ガチマッチが何だってゆーんだよ」

ネグロ「オレのチームに入って欲しい」

カトル「チーム・・・?」

ヤマダ「兄様、こやつにはまだ早いのではー」

ネグロ「いや、オレには分かる、目的を達成する為にはカトルの力が必要だ」

ヤマダ「兄様・・・。おい、カトル・・・チームに入るというなら相応の覚悟はあるのだろうな?」

カトル「えっ、まずガチマッチが分からないし、覚悟もないし、入るって言ってない」

ネグロ「うむ。そうだな、大会に出るにはまずウデマエを上げなくてはならないな」

ヤマダ「キサマ、大会までに間に合うのだろうな?」

カトル「えっ、えっ、なに、大会?間に合わないと思うし、あと、入るって言ってないし、キサマって言うな」

スミス「カトルくんはきっと間に合いますよ♪じゃぁ、コーヒーとミルクのお代わりを入れましょうか♪」

ネグロ「ありがたい・・・お礼にまた仕事を手伝わせて欲しい」

ヤマダ「店主、感謝する。ついでにパンケーキもお願いしたい」

カトル「えっえっえっ」

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