臨時休業

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がんばれカトルくん
業務日報編【第11話】

業務日報:1月15日(月) はれ
担当:カトル

 突然、すごく怒ってるパオさんがお店に来て、すごく怖い顔で「登場人物全員集合や!店も閉めろぉ!」って言って、すごく臨時休業になった。

 パオ「はい、番号」

スミス「1」

カトル「2」

ネグロ「3」

ヤマダ「4」

 パオ「あかん。全然あかんわ。やりなおしや。もう一回」

スミス「・・・パオさん?これ、なんですか?」

 パオ「はい、番号」

スミス「1」

カトル「2」

ネグロ「3」

ヤマダ「4」

 パオ「ぜんっぜんっあかんわ。個性を感じられへん。やっぱりや・・・」

カトル「ボクこれ知ってる。煮詰まった作家が原稿の行数を稼ぐときにやるやつだ」

ネグロ「・・・誰かが煮詰まっているのだろうか?」

ヤマダ「・・・兄様、我は煮詰まってなどおりません」

スミス「あの・・・パオさん、そろそろ、この状況を説明してもらってもよろしいでしょうか・・・?」

 パオ「・・・テコ入れや」

スミス「?」

カトル「?」

ネグロ「?」

ヤマダ「?」

 パオ「『がんばれカトルくん』のテコ入れや!アンタら人気ないねん!」

スミス「えっ」

カトル「えっ」

ネグロ「えっ」

ヤマダ「えっ」

 パオ「まず、その順番に喋るのやめろぉ!」

スミス「私達、そんなに人気ないんですか?」

カトル「ボクは人気ありますよ。だって他のページの挿絵もやってるし。主人公だし」

ネグロ「・・・スミスさんが降板・・・だと?」

ヤマダ「店主、世話になった」

スミス「えっえっえっ」

 パオ「ちゃうわ、連帯責任やボケぇ!まずこれ見てみぃ!」

アクセス数1

スミス「今週の閲覧数トップ10ですね。右の数字がご来店下さった回数で、左の数字はページが表示された回数ですか」

カトル「1週間で3452PVって多いんですか?」

ネグロ「佐川急便のオフィシャルサイトが週に1億PV以上なのだから、ぜんぜん少ないのではないだろうか?」

ヤマダ「店主、世話になった」

スミス「なんで佐川急便と比べたの?」

 パオ「そうや、まだ人に知られてない、アクセス数が少ないうちに手を打っとかなあかんねん!てか、10位までほとんど『ラグの対策』って事に焦れぇ!」

スミス「でも、流石に50人くらいは読んで下さってるんじゃないですか?」

カトル「えっ、100人は読んでくれてますよ。店長、友達だけは多いし」

ネグロ「ご友人でなくても、手が滑って開いてしまう事もあるのではないだろうか?200人程」

ヤマダ「店主、世話になった」

スミス「アロスさん、人数を言う流れです」

 パオ「アンタら、そんな余裕こいとったら・・・ビックリするで?」

スミス「!」

カトル「!」

ネグロ「!」

ヤマダ「!」

 パオ「よう見てみ!これが現実や!」

アクセス数2

スミス「えっえっえっ」

カトル「やばいよやばいよ」

ネグロ「コールスローサラダが72位・・・だと?」

ヤマダ「・・・これ程とは」

 パオ「どうや?やっと危機感もったんか?このイカスミカフェのお荷物ども!」

スミス「でも、60〜70位台なら、真ん中くらいですよね?」

カトル「そうだ!ボク達はお荷物なんかじゃないぞ!」

ネグロ「マニアを唸らせる中堅コンテンツ・・・悪くない」

ヤマダ「なんだ、少しだけビックリしたぞ。少しだけな」

 パオ「・・・74ページしかないねん」

スミス「えっ」

カトル「えっ」

ネグロ「えっ」

ヤマダ「えっ」

 パオ「現時点では、全部で74ページしかないねん!アンタらの下、エラーページだけやんけ!NOT FOUNDに勝って嬉しいんか!」

スミス「確かに、これは深刻な問題ですね」

カトル「やばいよやばいよ」

ネグロ「・・・?パオさんが登場する10話がないのでは?」

ヤマダ「たしかに、パオ殿が登場した10話だけ、ワースト10に入っておらぬ」

 パオ「ふっふっふっ。そういうことや♪ウチがテコ入れに来たんは、実力と実績があってのことやで♪」

スミス「・・・と言うと、パオさんには、この状況を打開する策があるのですか?」

 パオ「当たり前やん。でも、まずは自分らでアイデア出してみよか。こーいう問題は全員で協力するのが大事やねん。チームワークや。よし、じゃぁ店長からいってみよう!」

スミス「はい。じゃあ、まずは私から・・・ここは思い切ってタイトルを変えるというのはどうでしょう?」

 パオ「例えば?」

スミス『あの日見た七星のスバルをカトルくんはまだ観てる』

 パオ「やめとけぇ!アンタも観とるやんか!つぎぃ!カトルくん!」

カトル「みんなで温泉に行って、誰かが男湯と女湯を間違えたりする」

 パオ「なるほど、テコ入れの王道やな!でもこんなセリフだけのSSで誰が喜ぶねん!『えっえっえっ』ゆーて終わりやろ!つぎぃ!ネグロくん!」

ネグロ「サラダのコーンを北海道のブランドコーン『未来』に変えてみるのはどうだろうか?」

 パオ「絶対サラダ言うと思ってたわ!肉もくえ!つぎぃ!アロスちゃん!」

ヤマダ「毎週、依頼者の家に行って『開かずの金庫』を開けてみせる」

 パオ「ちょっと面白そうやん!でも所さんのやつやん!いっつもなんも入ってないやつやん!」

スミス「なかなか難しいものですね」

 パオ「・・・ええか?だいたいな?この物語の軸がブレてんねん」

ネグロ「軸とは具体的にはどういう事だろうか?」

 パオ「ネグロくん、まずアンタや!ネグロくんはカトルくんのライバルで、2人が再戦を果たすまでの話って事になっとったやん?なんで、しょっちゅう遊びに来とんねん。なんで、もうえぇ感じになっとんねん!」

カトル「えっ、ぜんぜん良い感じじゃないし!」

 パオ「カトルくん、アンタもや!主人公のくせに話し方に特徴がないねん!『うっしっしっ』って笑ったり、語尾に『だってばよ』とかつけろや!」

ヤマダ「パオ殿、お言葉を返すようだが、我はこの通り、話し方には少し特徴があると思うぞ」

 パオ「アロスちゃん、アンタが一番ひどいんよ?ここにおる全員に『アロス』って呼ばれてんのになんで『ヤマダ』やねん!そんで中二病キャラはどこにいってしもたん!」

スミス(ドキドキドキドキ)

 パオ「店長はアレや。なんか時々『♪』ってするのイラっとくるわ」

スミス「個人的な批判っ」

 パオ「ええか?お荷物のアンタらと、超絶カリスマ的人気美少女であるウチとの決定的な違いは何やと思う?」

スミス(・・・関西弁?)

カトル(・・・関西弁?)

ネグロ(・・・関西弁?)

ヤマダ(・・・関西弁?)

 パオ「わからんやろ?教えたるわ。普通に話してるだけで滲み出る個性や!」

スミス(・・・関西弁)

カトル(・・・関西弁)

ネグロ(・・・関西弁)

ヤマダ(・・・関西弁)

 パオ「よーし、じゃぁ、最後にもういっぺん番号いってみよか!はい、番号!」

スミス「1やで〜!」

カトル「2ですや〜ん!」

ネグロ「3でんがな〜!」

ヤマダ「4やね〜ん!」

 パオ「よっしゃぁ!いくでぇイカスミ新喜劇!ってなるかボケぇぇぇ!!もうええわ!」

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