ソイチューバー

がんばれカトルくん
お客様ノート編【プロローグ】

『お客様ノート』

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イカスミカフェ店長


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カトルくんとパオさんが漫才コンビ「ミルクキッズ」として舞台に立っている絵
ミルクキッズ

 パオ「なるほど、カウンターにお客様ノートを置いたんですね、こんなんなんぼあっても良いですからね」

カトル「ボクのお母さんがね、好きなブキがあるみたいなんですけど」

 パオ「そうなんや、急にどないしたん?」

カトル「その名前を忘れちゃったらしいんですよ」

 パオ「好きなブキの名前を忘れるってどうなってんねん」

カトル「いろいろ聞いてみたんですけどね、全然わからないんです」

 パオ「ほなウチがオカンの好きなブキ一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたか教えてみてよー」

カトル「えっと『白いチューブに、赤いキュポキュポが付いてて、石油ポンプみたいな形してる』って言ってました」

 パオ「ソイチューバーやないかい」

カトル「?」

 パオ「その特徴はもう完全にソイチューバーやんか、すぐわかったわこんなもん」

カトル「ボクもソイチューバーかと思ったんですけどね、お母さんが言うには『ウデマエメーターにヒビ3本入った昇格戦もそのブキでいい』って言うんですよ」

 パオ「ほなソイチューバーと違うかぁ」

カトル「?」

 パオ「ウデマエメーターにヒビ3本入っててソイチューバーでええわけないもんね。ソイチューバーはな?気持ちに余裕があるから担いでいけるねん。ソイチューバーの側もね?昇格がかかったバトルに任命されたら荷が重いよ?ソイチューバーってそういうもんやから。ほなソイチューバーちゃうがなそれ、もうちょっと詳しく教えてくれるー?」

カトル「なんであんなに『自分にだけ敵が突っ込んでくるのかわからない』らしいです」

 パオ「ソイチューバーやないかい」

カトル「?」

 パオ「ソイチューバーめちゃくちゃなめられるんやから。でもウチはね、あれは突っ込んくる方も『ソイチューバー担いでボロクソに負けた悲しい過去』があるからやと睨んでんねん。ウチはなんでもお見通しやから、ソイチューバーやそんなもんは」

カトル「でも、わからないんです」

 パオ「何がわかれへんのよ」

カトル「ボクもソイチューバーかと思たんですけどね、お母さんが言うには『サーモンランで支給されるブキがずっとそれでも全然いい』って言ってました」

 パオ「ほなソイチューバーと違うかぁ」

カトル「?」

 パオ「サーモンランのブキがずっとソイチューバーやったら誰もバイトせえへんからね?みんな交換所にボム投げて帰るからね?ソイチューバーはな、たまに順番が回ってくるから我慢できるねん。あんなもん毎回支給されたら頭おかしなるよ?みんなストレスでチューブのギザギザのとこ噛むからそのうち穴だらけのやつ回ってくるよ?なにそれ気持ち悪い。そういうカラクリやから、ほなソイチューバーちゃうがな、もうちょっとなんか言ってなかったー?」

カトル「最初の頃はなぜか『みんな期待してた』らしいです」

 パオ「ソイチューバーやがな」

カトル「?」

 パオ「ソイチューバーと阪神のトニー・タラスコにはみんな期待してたんや。あとエキスポシティのニフレルにも期待してたわ、言うてるほど触れられへんやんけ、ソイチューバーやそんなもん」

カトル「でも、わからないんです」

 パオ「なんでわからへんのよそれで」

カトル「ボクもソイチューバーかと思ったんですけどね、お母さんが言うには『試し打ち場でエイムの練習する時は絶対に使う』らしいです」

 パオ「ほなソイチューバー違うかぁ」

カトル「?」

 パオ「エイムの練習するようなちゃんとした人はソイチューバー使わへんのよ。ソイチューバーはね『負けたらブキのせいにできる、勝ったらモテる』っていう煩悩の塊や、あれみんな煩悩をチャージキープしとんねん。ほなソイチューバーちゃうがな、もうちょっとなんか言ってなかったー?」

カトル「なんであんなに『開幕で味方に煽られるのかわからない』って言ってました」

 パオ「ソイチューバーや!」

カトル「?」

 パオ「ソイチューバーめちゃくちゃ嫌われてるんやから!タチウオのガチエリアに担いで行ってみ?1回もビーコン使わせて貰えへんよ?ソイチューバーやん絶対!」

カトル「でも、わからないんです」

 パオ「なんでわからへんのよこれで!」

カトル「お母さんが言うには『ジャンルでいうならフレンチ』って言うんです」

 パオ「ほなソイチューバーちゃうやないかい!」

カトル「?」

 パオ「ジャンルまったくわからんけどフレンチだけではない!ソイって醤油やから!ほなソイチューバーちゃうやん!もうちょっとなんか言ってなかったー!?」

カトル「使ってるときに『誰に感謝したらいいのか分からない』らしいです」

パオ「ソイチューバーやないかい!」

カトル「?」

 パオ「ソイチューバーは設計者さんの顔が浮かばへんねん!浮かんでくるのは『ぜひ一度手に取って可愛がってみて欲しいでし!』ゆーてるカブトガニの顔だけ!よう喋るカブトガニの顔だけ!ソイチューバーにきまりでし!」

カトル「わからないんです」

 パオ「わからへんことない!オカンの好きなブキはソイチューバーでし!」

カトル「お母さんが言うには『ソイチューバーでは無い』って言ってました」

 パオ「ほなソイチューバーちゃうやないかい!」

カトル「そうなんです」

 パオ「先言えよ!ウチがブキチくんの真似してるときどう思ってたん!?」

カトル「あんまり似てないなと思いました」

 パオ「なんやこいつ腹立つなぁ!でもほんまに分からへんがな、それどうなってんねん」

カトル「店長が言うには、キャンピングシェルターじゃないかって」

 パオ「いや絶対ちゃうやろ!もうええわ!」

カトルパオ「どうもぉ〜ありがとうございましたぁ〜♪」

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