ラグの対策【初級編❶】
ラグの原因になる10のポイント

FPS/TPSや格闘ゲーム等の競技性の高いオンラインゲームを「Wi-Fi(無線LAN)接続」でプレイする事はもはや論外(※)なので、『有線LAN接続』でプレイしている事を前提に「オンラインゲームのラグの原因になるポイント」を解説します。
※【Wi-Fi(無線LAN)】がオンラインゲームに向いてない理由
❶インターネット

ゲームホストや対戦相手の通信環境によるラグは残念ながら対策する方法がありません。
【初級編❻】ラグの多い時間帯
❷プロバイダー

インターネットの出入り口はプロバイダーなので、最終的なPing値は契約しているプロバイダーの「設備やシステムの品質」に左右されます。
例えば、自分で出来るラグ対策をすべて行って自宅設備のPing値を「5ms」まで下げたとしても、プロバイダー側の設備で「45ms」のラグが発生すれば50msのラグを抱えて通信が行われます。
しかし、住んでいる地域や建物の構造によってベストなプロバイダーは違いますし、家族の同意を必要とする場合もあるので、出来る範囲の対策を全て試しても改善が無かった場合に検討をオススメします。
※【中級編❼】:【v6プラス】についての注意
※【中級編❽】:回線業者とプロバイダーを替える
※【番外編❷】:【NURO光】が導入されていないマンションに「ひとりでも」NURO光を開通させる方法
❸回線業者

インターネットの通信を行う「物理的な線」を提供しているのが回線業者です。殆どのプロバイダーがNTTの回線を利用していますが、2001年にNTTに対する「未使用の光回線の解放」が義務付けられてから自社回線を持つプロバイダーも増えてきました。
しかし、プロバイダーと同様に住んでいる地域や建物の構造によってベストな回線業者は違いますし、フレッツ光以外の光回線を利用できる地域はまだ限られています。出来る範囲の対策を全て試しても改善が無かった場合に検討をオススメします。
※【中級編❼】:【v6プラス】についての注意
※【中級編❽】:回線業者とプロバイダーを替える
※【番外編❷】:【NURO光】が導入されていないマンションに「ひとりでも」NURO光を開通させる方法
❹住んでる場所(距離)

各プロバイダーの接続点が東京に集中している為、東京からの距離に比例してラグは増えます。
光信号の遅延は【1km = 5μs(マイクロ秒)】なので、1000km = 5ms の遅延。Ping値は往復で計算するので、東京から約500km離れた大阪で【5ms以上】、1000km離れている沖縄や北海道で【10ms以上】の遅延を「必ず抱える」ことになります。出来る限りの対策をしてラグを最小に押さえましょう。
❺ONU
※Optical Network Unit

家の外から来る【光信号】を、家の中にある端末(PC、ゲーム機、スマホ)が認識できる【デジタル信号】に変換する機械です。この機械は回線業者が設置するので、自分で別の製品を買って取り替える事は出来ません。
※【初級編❷】:ルーター・ONUの再起動
※【上級編❶-4】:フレッツ光のHGW(ホームゲートウェイ)に他社ルーターを接続する方法
※【上級編❷-4】:NURO光のONUにゲーミングルーターを接続する方法
❻ルーター

ONUだけでもインターネットへの接続は可能ですが、ONUには1台の端末しか接続できません(ルーター機能がついているONUもあります)。そこで、パソコンやゲーム機、スマホやタブレット等、複数の端末を同時に使えるようにしてくれるのがルーターです。
ルーターはプロバイダーからレンタルできますが、ゲーム専用のゲーミングルーターを使用することでよりラグが少なくなります。
※【初級編❷】:ルーター・ONUの再起動
※【中級編❹】:ゲーミングルーターを使う
※【上級編❶-1】:Nintendo Switch を NATタイプA にする方法
※【上級編❷-1】:NURO光で Switch を NATタイプAにする方法
❼LANケーブル

「ONU」→「ルーター」→「ゲーム機」等を接続する配線ケーブル。形状やカテゴリー、使用する長さがPing値に影響します。オンラインゲームの生命線とも言える「かなり重要な設備」なのに、安価ゆえに「どれでも同じだお」と疎かにされがち。プロゲーマーやガチ勢はLANケーブルにもこだわります。LANケーブルは安いので、インターネット契約時に業者が設置したまま使っている人は、家電量販店に行きましょう。また、Wii専用のLANアダプタをSwitchで使用するのもラグの原因になります。合わせて対策しましょう。
※【中級編❷】:LANケーブルを替える
※【中級編❸】:LANアダプタを替える
❽本体の設定

Switch本体の設定を変更して回線速度やPing値を安定させたり、ルーターの設定と合わせてオンラインゲームに最も適した通信環境を作る事が出来ます。
※【初級編❺】:Switch本体の設定
※【上級編❶-1】:Nintendo Switch を NATタイプA にする方法
※【上級編❷-1】:NURO光で Switch を NATタイプAにする方法
❾TV・モニター

テレビには「表示遅延(入力遅延)」と「応答速度」という2つのラグがあります。テレビの設定を変更して表示遅延を改善する方法と、より遅延の少ないテレビやゲーミングモニターを導入する方法があります。
※【初級編❹】:テレビの設定
※【中級編❺】:ゲーミングモニターを使う
❿プレイヤー(中の人)

プレイヤー自身の反射神経や状況判断の速度も、根本的な遅延のひとつと言えます。周辺視野のトレーニング方法や、反射神経のトレーニング方法を解説します。(番外編)
根気よく、ひとつづつ
ラグの原因になるポイントは多岐に渡ります。もうすでに対策済みのポイントがあったり、これから対策しようと思っていたポイントがあったかもしれません。
イカスミカフェの【ラグの対策】は簡単なモノから順番に記事にしてありますので、1つづつ根気よくラグの原因を潰していって下さい。