回線業者とプロバイダーを替える

ラグの対策【中級編❽】

回線業者とプロバイダー

 とっても長かった中級編もいよいよ最後となりました。中級編、最終回の今回はインターネットの「回線業者」と「プロバイダー」のお話です。

『ラグの対策』を書き始めた頃は「回線業者やプロバイダーの話を書くのはよそう」と決めていました、理由はいくつかあります。

①人様に結構な決断をさせるくせに改善しなかった時に責任がとれない。

②比較対象の企業やサービスと関わりのある人が気分を悪くする可能性がある。

③新しい回線やサービスが登場する度に書き直す手間を想像したら涙が出た。

 そうです、回線業者とプロバイダーの話題はとってもデリケートで、店長のハートと赤ちゃんの肌はとってもナイーブなのです。

 でも、準備編からコツコツ読み進め、ついにココまで辿り着いた【本気のアナタ】はこう思っているはずです。

「・・・ラグ(あいつ)ら・・・駆逐してやる!!この世から・・・1ms 残らず!!」

 OK、わかりました、落ち着いてください。ならば共に禁断の領域へ踏み込みましょう。

  1. 回線業者ってなーに?
  2. インターネット回線の種類
  3. 回線業者と通信速度
  4. プロバイダーってなーに?
  5. オススメの回線業者とプロバイダー
  6. 中級編のまとめ
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❶回線業者ってなーに?

 インターネットをする為の「光ファイバー」や「アナログ電話回線」等の『物理的な線』を提供する業者の事を【回線業者(回線事業者)】って言います。

「ちょwww、今、学校からスマホでアクセスしてるしwww、線なんかどこにもないしwww、ウケるwww」

 って方のスマホの電波は「契約している携帯キャリアの無線基地局」に飛んで、無線基地局から『物理的な線』でインターネットに繋がって、イカスミカフェのサーバーにアクセスしています。

「今、オーストラリアにIEM(e-Sportsの世界大会)を観に来てるぞな、シドニーからスマホでアクセスしてるぞな、線なんかどこにもないぞなもし?」

 って方のスマホの電波は「シドニーの Wi-Fi スポット」に飛んで、Wi-Fi スポットから『物理的な線』でインターネットに繋がって、『海底ケーブル』で海を越え日本に渡り、イカスミカフェのサーバーにアクセスしているぞなもし。

 上の画像は『Submarine Cable Map』っていう「世界中のインターネットの海底ケーブル」をひとつの地図にまとめたサイトの画像です。日本と世界を繋ぐインターネットも『物理的な線』である事がわかります。

『海外とのインターネットは通信衛星を使って繋がっている』とイメージしてしまいがちですが、通信衛星を経由するインターネット技術はコストが高くなります。(下り 4Mbps の速度で[20,000円 / 月]くらい)

 また、日本とアメリカの距離は約 9000km ですが、通信衛星は遥か 3,6000km の上空を飛んでいるので、衛星までいって地上に戻ってくるまでに「7,2000km」の距離になり、かなりの遅延が発生します。

 なので、通信衛星を経由するインターネットは『災害時の医療関係の通信』や『南極で働いてる人の通信』等、「物理的な線を施設する事が難しい場合」に利用される事が多いのです。

 もしかすると未来は「すべての国のインターネットが衛星経由で行われている」かもしれませんが、現代の技術では『物理的な線』を利用する方が効率がよく、【回線業者】が無くなる日はまだまだ先の話なのです。


❷インターネット回線の種類

1.光ファイバー
(光回線)

 文字通り「光」で通信を行う方式です。前述の海底ケーブルにも採用されている「現在の科学で最も高速な回線」であり、他の要素の影響を受けにくく、どの回線よりも安定しています。「競技性の高いオンラインゲーム」のラグ対策には光ファイバー以外に選択肢はありません。


2.CATV
(ケーブル回線)

 ケーブルテレビを視聴する為の回線「同軸ケーブル」でインターネットをするサービスです。ネットサーフィンやメールをする分には問題ありませんが、競技性の高いオンラインゲームには向きません。同軸ケーブルはノイズを拾いやすい性質を持っているので、何をどうやっても通信エラーやラグが改善しないからです。


3.ADSL
(電話回線)

 一般的な家庭に設置されている「アナログ電話回線」を使って通信を行うサービスです。アナログ電話回線はCATVよりも更にノイズを拾いやすい性質を持っているので、競技性の高いオンラインゲームには向きません。ネットサーフィンやメールをする分には問題ありませんが、ADSLは「2023年にサービス終了」が決まっているので、あの手この手を使って家族へのプレゼンを成功させ、光回線を誘致しましょう。


4.VDSL方式
(光回線+電話回線)

 なんちゃって光ファイバーであるVDSL方式は、競技性の高いオンラインゲームには向きません。建物の共用スペースまでは光ファイバーですが、各世帯への配線はADSLと同じ「アナログ電話回線」なので、結局はADSLと同じレベルでノイズの影響を受け、通信エラーやラグが改善しないからです。ネットサーフィンやメールをする分には問題ありません。


5.モバイルWi-Fi

 論外です。

ラグの対策【番外編】Wi-Fi がオンラインゲームに向いてない理由:参照


❸回線業者と通信速度

 日本の一般的な回線業者とその通信速度(理論値)を見てみましょう。

※電力会社系を除く

1位【NURO光】

最速プラン:NURO 光 10Gs

上り / 下り:10Gbps
伝送方式:XGS-PON(※)

※10Gigabit capable Symmetric-Passive Optical Network

一般プラン:NURO 光 G2 V / G2

上り:1Gbps / 下り:2Gbps
伝送方式:GPON(※)

※Gigabit capable Passive Optical Network

 一部のエリアでは契約できる「NURO 光 10Gs」は世界最速タイの 10Gbps ですが、一般的なプランである「G2 V / G2」でも 2Gbps(下り)の超高速インターネット回線です。

【NURO光】が導入されていないマンションに「ひとりでも」NURO光を開通させる方法


2位【auひかり】

最速プラン:ホーム 10ギガ

上り / 下り:10Gbps
伝送方式:10G-EPON

※10Gigabit-Ethernet Passive Optical Network

一般プラン:マンション ミニギガ

上り / 下り:1Gbps
伝送方式:GE-PON(※)

※Gigabit Ethernet-Passive Optical Network

 関東の一部のエリアでは NURO 光 と並び世界最速タイの 10Gbps、その他の地域はフレッツ光と同じ伝送方式なので 1Gbps です。

 ちなみに『ドコモ光』と『ソフトバンク光』の回線業者はフレッツ光です。


3位【フレッツ光】

最速プラン:フレッツ光クロス(東日本 / 西日本)

上り / 下り:10Gbps
伝送方式:10G-EPON(※)

※10Gigabit-Ethernet Passive Optical Network

一般プラン:フレッツ 光ネクスト ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプ(東日本)

上り / 下り:1Gbps
伝送方式:GE-PON(※)

※Gigabit Ethernet-Passive Optical Network

一般プラン:フレッツ光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼(西日本)

上り / 下り:1Gbps
伝送方式:GE-PON(※)

※Gigabit Ethernet-Passive Optical Network

 10Gのサービスを導入したので auひかり に追いついた『フレッツ光』。しかし、オンラインゲームのラグに悩まされている人は、『フレッツ光』を「家電量販店」や「電話オペレーター」に言われるがまま「一般的なプロバイダーと契約」してしまった人に多い傾向にあります。


なぜ、同じ『光回線』なのに、通信速度や通信品質が違うの?

 インターネット回線業界に新規参入した「NURO光」の光ファイバーは新品だから速度が出るのでしょうか?えっ、もしかして「auひかり」の光ファイバーはフレッツ光のよりちょっと太いのでしょうか?

 いいえ違います。ショッキングな話ですが、NURO光と、auひかりが使用している光ファイバーは、NTTがフレッツ光に使用してる光ファイバーの「余ってるやつ(ダークファイバ※)」を借りているだけなので、NURO 光 や、au ひかり を新規で契約すると、電柱から光回線を建物に引き入れる工事はNTTがやります。

 つまり、この3大回線事業者が提供している光回線は「まったく同じ品質」なのです。

 回線の品質が同じなのに、どうして速度が違うのでしょう?この3社で違うものはひとつしかありません。そう「伝送方式」です。

 NURO 光は、フレッツ光が採用している通信方式【GE-PON(ジーイーポン)】(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)ではなく、北米を中心に広がった世界基準の通信方式【GPON(ジーポン)】(Gigabit Passive Optical Network)を採用しました。

 GE-PONの最大通信速度が 1.25Gbps なのに対して、GPONの最大速度は 2.5Gbps なので単純に2倍の速度が出せる上に、GPONは通信品質も高いのです。

※世界最速 10Gbps の伝送方式は【XGS-PON】

 通信技術の高い GPON を採用する為には、プロバイダー各社がハイスペックな設備を導入する為に高額な設備投資をする必要があり、中小プロバイダーの新規参入が難しくなります。当時、国から「日本に光ファイバーを普及させる」という大事業を任されていた NTT は GE-PON を採用するしかなかったのでしょう。

※【ダークファイバ】:光ファイバーの施設工事は、許認可の取得に時間がかかったり、工事にかかる費用が高額なので、将来需要が増えた時に備えて、最初から予備の光ファイバーを多めに施設しています。そして、結局使わなかった光ファイバーを「ダークファイバ」と呼び、2001年にNTTに対する「ダークファイバの開放(なにそれカッコいい)」が義務付けられたので、NTT以外の企業も回線事業への新規参入が可能になりました。


❹プロバイダーってなーに?

 Internet Service Provider(ISP)を略して「プロバイダー」って言います。回線業者が「物理的な線」を提供しているのに対して、プロバイダーは「インターネットに接続する為の設備やシステム」を提供しています。

 インターネットの出入り口はプロバイダーなので、最終的な通信品質は「プロバイダーの設備やシステム」に左右されます。

 インターネットの仕組みを説明するとき、回線業者は「高速道路」、プロバイダーは「料金所」に例えられます。

 皆が同じ「高速道路(フレッツ光)」を利用しているなら、「料金所の設備やシステム(料金所の数やETCの導入等)」が整ったプロバイダーの方が速いですし、もともと利用者が少ない区間は設備やシステムが整っていなくても渋滞が少ないという具合。

 上の画像は「Submarine Cable Map」で日本を拡大した画像です。海底ケーブルは東京を中心に繋がっている事がわかります。

 当然、日本のプロバイダー各社の基地局も東京に集中するので、東京から離れるほどラグ(遅延)が増えるのはこの為です。

 光信号の遅延は【1km = 5μs(マイクロ秒)】なので【1000km = 5ms】。Ping値は往復で計算するので、北海道や九州に住んでいる人はデフォルトで「10ms以上(※)の遅延を必ず抱えている」事になります。

 出来る範囲でラグの対策をして、なるべく30ms以内を目指しましょう。

※直線距離で計算しているので実際のラグはそれ以上あります。

 また、Google先生の検索フォームでインターネットについて調べると「プロバイダーの差はほとんどないですよ♪」って記事を見かけることがありますが、「利益を追求するべき企業」であるプロバイダーに「差はほとんどない」なんて事がある訳がなく、カルビーと湖池屋とプリングルスとヤマザキと山芳製菓のポテトチップスの味は全部違いますし、ハンバーガーの味に「差はほとんどない」なら、出来上がりが遅いモスバーガーはとっくに倒産しているのです。もっと言うと、カレーのルーの味なん(中略)次の検証結果を見てみましょう。

接続テスト-1
(画像1)

・回線業者:【NTT】(フレッツ光)
・プロバイダー:【C社】
・下り:109.2 Mbps
・上り:34.2 Mbps

(画像1)は、Nintendo Switch の回線速度測定結果です。下りは100そこそこ、上りは Switch の仕様で 30前後しか出ません。

接続テスト-2

・回線業者:【NTT】(フレッツ光)
・プロバイダー:【O社】
・下り:46 Mbps
・上り:7.6 Mbps

「同日、同時間帯」に、プロバイダーのみを変更した測定結果です。

 ルーターの設定もそのままなので「NATタイプはAのまま」ですが、上りも下りも半分以下の速度になってしまいました。因みに【O社】は、大手の人気プロバイダーです。

 つまり、「プロバイダーで通信速度は絶対に変わる」という紛れもない事実です。

 でも、「プロバイダーの差はほとんどないですよ♪」っていう記事が嘘をついているわけではありません。なぜなら、「動画の視聴やSNSをする分には」どっちも「差はほとんどない」のですから。

※YouTubeの動画は5Mbps程度の速度があればHD画質でも快適に視聴できます。


❺オススメの回線業者とプロバイダー

 中部電力のコミュファ光、九州電力のBBIQ等、電力会社系の回線やプロバイダーは、その土地に住まないと契約できないので検証していません(eo光はとても良かった)。

※電力会社系の回線設備は優秀な場合が多いので、初級編からの対策を全てやっても「ラグや通信エラー」が改善しなかった段階で、回線業者とプロバイダーの検討をオススメします。


①NURO光
プロバイダー:【So-net】

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NURO光

【回線品質】
【回線速度】
【MTU値※】1500
(※1フレームで転送できるデータの最大値)

 一部のプロチームが使う業務用の専用回線以外では「NURO 光」が速度、品質共に最強です。いいえ、ヌーロじゃないです、ニューロです。

 関東圏に住んでる人なら「PCを使った高度な設定」をしなくてもPing値は安定するでしょう。提供地域が限られているので確認が必要です。

【NURO光】が導入されていないマンションに「ひとりでも」NURO光を開通させる方法


②auひかり
プロバイダー:【So-net】

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【回線品質】
【回線速度】
【MTU値※】1492
(※1フレームで転送できるデータの最大値)

 NURO光と並んで世界最速タイ(一部エリア)になった「auひかり 」ですが、伝送方式はフレッツ光と同じGE-PON(1Gbps)なので、当然ながら回線速度やPing値の安定度はNURO光に及びません。

 でも、フレッツ光よりは安定しています。理由は「加入してる人がまだ少ない」からなのです。

「auひかり」と「フレッツ光」が採用しているGE-PONは、1本【1Gbps】の光回線を最大32世帯で共有する事を前提にしています。「光回線なのに30Mしか出ないんだけど!」って相談をよく受けるのですが「1Gbps ÷ 32世帯 = 31.25Mbps」なので、30Mbps前後の速度が出ていれば「ベストエフォートです♪」で間違っていません。

「えっ、そしたら、加入者が増えれば混雑するんじゃないの?」って思うでしょ?

 大丈夫です。世の中のほとんどの人は「変化を嫌う傾向」にあるので、新しい事をする事が面倒だったり「今と同じでいい」って思っています。

 つまり「ラグを改善するにはどうしたらいいか?」と毎晩のように検索に検索を重ね、コピペ記事をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、自主的に変化しようとするアナタのような人は珍しいのです。

 そうです、ほとんどの人は「今までと同じようにフレッツ光を使い続ける」ので、auひかりが混雑する日はしばらく来ないでしょう。


③フレッツ光
プロバイダー:【ネットフォレスト系】

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Gaming+
ゲーミングプラス
ちょっパヤ!ネット
ちょっパヤ!ネット
かもめインターネット
かもめインターネット
府中インターネット
府中インターネット

【回線品質】
【回線速度】
【MTU値※】1454(通常)/ 1460(v6プラス)
(※1フレームで転送できるデータの最大値)

プロバイダー各社で通信規制の内容が違う

 世の中にはいろんなシガラミがあります。仕事関係だったり、恋愛関係だったり、割引サービスだったり、2年縛りだったり。

 より良い変化を望んでいても、見えない何かに縛られて回線業社を変更できない人もいると思います。

 そして、シガラミはまったく関係なく「NURO光」や「auひかり」の提供地域じゃなかったり、住んでる集合住宅の「構造上の問題」や「管理会社(大家さん)の許可」が下りなかったりしてフレッツ光しか使えない場合もあるでしょう。

 でも大丈夫です。その場合は回線業者はフレッツ光のまま「プロバイダーをネットフォレスト系に変更する」ことで改善する可能性があります。

 プロバイダーの項で「企業であるプロバイダーに差はほとんど無いなんて事はあり得ない」と言いましたが、その差の1つに「プロバイダー各社で通信規制の内容が違う」というものがあります。

 通信規制とは文字通り、プロバイダーがユーザーの通信に規制をかけ「通信速度を遅くする」ことです。

「えっ、スマホじゃあるまいし速度制限なんてあるの?」って思うかもしれませんが、ゲーマーや新作アニメの1話を見逃した人達の間では昔からの常識なのです。

 光回線なのに数Mbpsしか出ない事が多い人や、月末になると通信エラーが多くなる人は通信規制を受けているかもしれません。そして「フレッツ光」では、大手有名プロバイダーと契約する程この傾向が強くなります(人気だから)。

 契約者が多ければ多い程、混雑するエリアは多くなり、混雑を解消するにはプロバイダーの設備投資が必要なので「コスト」がかかります。しかし、設備を増設する際にはNTTの許可を得る必要があり、NTT側も設備投資にお金を払う必要があるので「どうしよっかなぁ」ってなります。

 年々インターネットの利用者が増加し、4K画質の動画ファイルやハイレゾ音質の音楽ファイル等「データ量の多いコンテンツ」が増え、日本のあちこちで「回線が混雑」しているので、簡単に許可を出してしまうと利益が圧迫されます。企業としては当然の考えですね。

 そこでプロバイダーは設備投資をせずに「みんなが快適に使える方法」を考えました。現状の設備でやり繰りできるように「データ転送量の多いエリアは通信制限をかける」という方法です。

 昔は「データ転送量が異常に多いユーザー」にピンポイントで通信切断等の規制をかけていたのですが、総務省から「通信の秘密の侵害に当たる」と指摘され、大っぴらに規制ができなくなったので「エリア単位」で規制をかけるしかなくなりました。

 つまり、同じエリアの誰かさんの通信が異常に多いと、他の世帯も連帯責任でネットが遅くなる場合があるってことなのです。

 また、大容量のファイルのやりとり(違法動画のDL等)にはP2P通信方式のアプリケーションが使われるので、P2P方式の通信を検知すると自動で通信制限をかけるプロバイダーもあります。

 Nintendo Switch はおもいっきり「P2P通信方式」です。総務省は「P2P通信の検知は通信の秘密の侵害に当たらない」としたので、P2P通信を検知する大手プロバイダーと契約していると、ピンポイントでアナタに通信規制がかかります。

 現在の技術では「P2P通信をしているデバイスを検知してデバイス単位で規制(速度制限)をかける」ことも可能なので、そういった技術を導入しているプロバイダーと契約している場合は、PC やスマホは問題ないのに「Switch だけ通信制限を受ける」ケースもあるかもしれません。

ネットフォレスト系プロバイダーの登場

デトネーションゲーミングのユニフォーム

 そこにビジネスチャンスを見出したのが【ネットフォレスト系】のプロバイダーです。つまり「通信規制をかけない」「ゲームのP2P通信は検知しません」を売りにしたのです。

 一般ユーザーは「ちょっと何言ってるかわかんないです」でしたが、ゲーマーや大容量ファイルをやり取りする人々は「なにそれすごい!」と飛びついたのです。

 ネットフォレスト系プロバイダーのひとつである「Gaming+」は、日本のプロゲーミングチームとしてダントツの知名度を持つ「DetonatioN Gaming」さんのスポンサーにもなり、ゲーミングプロバイダーとしても知られるようになりましたし、トップ・プロゲーマーのお墨付きも頂きました(スポンサーだし)。

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Gaming+

ゲーミングプラス

・月額:3,278円(税込)
・工事:不要
・開通:最短1日
・無料お試し:最長1ヶ月

※初期費用、長期縛り、解約違約金、一切なし

 e-Sports で日本屈指のプロゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」さんのスポンサーでもある【Gaming+】は、多くのゲーマーに支持されているプロバイダーです。

 散々「Gaming+」をプレゼンに使っといて言うのもなんですが、店長のオススメ度は低いです。

 まず、接続方式を「v6プラス」しか選べないので「DMZ(全ポートの解放)」を設定する事ができません。外出先からWebカメラに接続する等の「一部のポート解放」をする場合は問題ありませんが、Nintendo Switch をNAT タイプ Aにする為には「DMZ」の設定が必要なので、全ポートの解放を設定したい人には向きません。

 あと、ちょっと高いので「Gaming+」に申し込もうとすると、受付のオペレーターさんが「えっ『かもめインターネット』の方が安いですよ???」とか言ってきたりします。鎌倉のお寺くらい商売っ気がない会社です、大丈夫なんでしょうか。

 そして、システムと設備は「ちょっパヤ!ネット」「かもめインターネット」と同じ仕様なので「Gaming+」が特別仕様という訳ではないそうです。

(厳密にはちょっと違うらしいのですが、担当に聞いても「えへへ♪」って教えてくれませんでした)

Nintendo Switch をNATタイプAにする方法:参照


ちょっパヤ!ネット

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ちょっパヤ!ネット

・月額:2,410円(税込)
・工事:不要
・開通:最短3営業日
・無料お試し:なし

※初期費用、長期縛り、解約違約金、一切なし

 今回、ネットフォレスト系プロバイダーの速度検証の為に契約したのは「ちょっパヤ!ネット」です。ネットフォレスト系プロバイダーは「府中インターネット」以外は同じシステムと設備を使っているそうなので「かもめインターネット」「Gaming+」「ちょっパヤ!ネット」は通信速度、通信品質ともに基本的には同じです。

 でも、どう考えてもネーミングで選ぶなら「Gaming+」の1択なのですが、Gaming+は「v6プラス(※)」しかないので、泣きながら「ちょっパヤ!」をクリックしました。

 名前は変だけど、初期費用、長期契約縛り、解約違約金なんてヤボな事を言わない「速度と品質」だけに拘ったプロバイダーなのです。

v6プラスについての注意:参照


かもめインターネット

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かもめインターネット

・月額:2,410円(税込)
・工事:不要
・無料お試し:最長2ヶ月
(クレジットカード払いを選択した場合)

※初期費用、長期縛り、解約違約金、一切なし

 ラグの対策【上級編❶-5】「v6プラスで Nintendo Switch をNATタイプAにする方法はない」で、v6プラスの検証に利用したプロバイダーが「かもめインターネット」さんです。

 かもめインターネットは「無料お試し期間(最長2ヶ月)」があるので、現在利用しているフレッツ光回線とプロバイダーを契約したまま申し込んで、回線品質をチェックしてから本契約する事ができます。

 つまり「なんだよ店長、ラグ改善しないじゃん!」ってなったら元に戻せるので店長も安心なのです。

 もちろん、初期費用、長期縛り、解約違約金はありません。竹を割って塩で茹でたようなサッパリした性格なのです。

 ネットフォレストさんは横浜にある会社なので「かもめインターネット」なんです。ネーミングに費やす時間があったら「速度と品質の事を考えたい」、そんな職人気質なプロバイダーなのです。


府中インターネット

府中インターネット

・月額:1,848円(税込)
・初期費用:2,750円(税込)
・工事:不要
・開通:最短3営業日

※長期縛り、解約違約金、なし

 府中インターネットも「無料お試し期間(最長2ヶ月)」があるので、現状のインターネット契約のまま回線品質をチェックする事ができます。

 ただし、「ちょっパヤ!ネット」「かもめインターネット」「Gaming+」とは違う設備を使っているので、今回は検証していない設備であることと「府中インターネット」の設備は「v6プラスが使えない」ので、v6プラスの導入を検討している人には向きません。

 ネットフォレスト系プロバイダーの中で『コンビニ払い』が出来るのは「府中インターネット」だけなので、コンビニで「ピッ」ってしてもらうのが好きな人や、クレジットカードを持つと指が取れる人には全力でオススメします。


❻中級編のまとめ

 ラグの対策【中級編】ではゲーミングデバイスの購入やプロバイダーの変更等、「お金がかかる対策」をお話してきました。「欲しいけど、今はちょっと」って人もいるかもしれません。(ゲーミングギアはちょっと高い)

 少しずつ揃えていけば良いと思います。楽器屋さんのショーウィンドウの中のピカピカのトランペットを眺める少年のように、いつでもイカスミカフェに遊びに来てください。

 また、家族と生活している人はプロバイダー等の契約変更に家族の同意が必要です。正直にお願いするのが最も良い方法だと思いますが、上手く伝えられない場合はイカスミカフェを使って頂ければ幸いです。

 次回からの【上級編】はPCを使った高度な設定を解説していくので、ほとんどの人がこの【中級編】でお別れになると思います。寂しくなったら「カウンター」の「店長ブログ」や「がんばれカトルくん」を読んでください(宣伝)。

 それでは、ラグの無い快適なゲームライフを♪

0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ もくじ
0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ もくじ

CHAPTER 1
ラグの対策【準備編】

まずは回線をチェックしましょう

  1. はじめに
  2. Nintendo Switch の回線速度テスト
  3. Ping値の測定

CHAPTER 2
ラグの対策【基本編】

今さら聞けないラグの基本

  1. ラグいと起きる10のコト
  2. そもそもラグってなーに?
  3. じゃぁ同期ズレってなーに?
  4. ラグい方が有利じゃないの?
  5. チックレートってなーに?

CHAPTER 3
ラグの対策【初級編】

今すぐ出来るラグの対策

  1. ラグの原因になる10のポイント
  2. ルーターの再起動
  3. タコ足配線もラグの原因です
  4. テレビの設定
  5. Switch本体の設定
  6. ラグの多い時間帯

CHAPTER 4
ラグの対策【中級編】

ゲーマーのラグ対策

  1. 中級編のはじめに
  2. LANケーブルを替える
  3. LANアダプタを替える
  4. ゲーミングルーターを使う
  5. ゲーミングモニターを使う
  6. ゲーミングヘッドセットを使う
  7. 【v6プラス】についての注意
  8. 回線業者とプロバイダーを替える

CHAPTER 5
ラグの対策【上級編❶】

フレッツ光回線の高度な設定

  1. Nintendo Switch を
    NATタイプAにする方法❶
    【NATタイプAってなーに?】
  2. Nintendo Switch を
    NATタイプAにする方法❷
    【IPアドレスの固定】
  3. Nintendo Switch を
    NATタイプAにする方法❸
    【ポートの開放】
  4. フレッツ光のHGW(ホームゲートウェイ)に他社ルーターを接続する方法
  5. v6プラスで Nintendo Switch をNATタイプAにする方法はない

CHAPTER 6
ラグの対策【上級編❷】

NURO光回線の高度な設定

  1. NURO光で Switch を
    NATタイプAにする方法❶
    【ONUの型番を確認する】
  2. NURO光で Switch を
    NATタイプAにする方法❷
    ONUが【F660A】の場合
  3. NURO光で Switch を
    NATタイプAにする方法❸
    ONUが【HG8045Q】の場合
  4. NURO光のONUにゲーミングルーターを接続する方法

CHAPTER 7
ラグの対策【番外編❶】

その他のラグ対策

  1. 【Wi-Fi(無線LAN)】がオンラインゲームに向いてない理由
  2. 【NURO光】が導入されていないマンションに「ひとりでも」NURO光を開通させる方法
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