裏取りという戦術

CHAPTER 2-3

 裏取りには肯定派と否定派がいて、両派閥が同じチームにマッチングされると連携が上手く取れない事があります。VS嵐に例えると、プラスワンゲストがキムタクと中居くんで、いきなりコロコロバイキングからスタートする感じです。

 スプラトゥーンを含めFPS/TPSでは「前線」と同じくらい使用頻度が高い「裏取り」ですが、正しく理解しているイカさんは意外と少ないようです。ガチマッチは味方を選べないので、どっち派のイカさんが来ても上手く連携が取れるようにしておくと勝率が上がります。

 ちなみに店長はMJより二宮くんが好きで、キムタクより長瀬さんが好きですが、ホモじゃありません。


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❶そもそも裏取りってなーに?

裏取1

 裏取りの「裏」ってなんなんでしょう?敵陣の奥深く?裏ルートを選択すること?正しくは「前線の裏」を指している言葉です。なので、前線の位置が変われば「裏取り位置」も「裏取りルート」も変わるのです。

 もっと言うと、前線の裏を取って、敵の背後から奇襲をかけ、「前線を崩壊させる」までがFPS/TPSにおける本来の「裏取りの目的」なので、これが出来なかった時は「裏取り失敗」という事になります。

❷裏取りのメリット

裏取2

 前線で交戦中の敵に「背後から奇襲をかける」ことのメリットは言うまでもありません。前方の相手に集中している敵は簡単にキルできますし、裏取りが成功してオールダウンを取れば、ノーリスクで【ガチ行動】に移れるので、カウントを大きく進められます。また、完全に成功しなかったとしても、敵を一時的に混乱させることができます。

❸裏取りのデメリット

裏取3

 上の画像では、ブルーチームのイカさんが裏取りをしようとしています。そして、裏取中のイカさんがいるブルーチームは、3vs4の状態で前線を支えている事が分かります。この、味方に負担をかける「数的不利」こそが裏取りのデメリットです。

 同じ強さのイカさん同士が戦えば、当然、数の多い方が有利なので、裏取中に味方側の前線が崩壊すると、相手に【ガチ行動】のチャンスを与えてしまいます。さらに、味方がデスした後の戦場に到着するので、自分も数的不利の状況から戦う事になり、この「数的不利の連鎖」が続くと、味方のイカさんがリスポン地点で上を向いて動かなくなったりします。

裏取3-2

 また、裏取りを警戒している敵に待ち伏せされると、そもそもの奇襲のメリットが消えてしまいますし、待ち伏せのイニシアチブで撃ち負ける可能性も高くなります。このパターンで裏取り失敗を繰り返す味方を見すぎたイカさんは、「ネギトロ炭鉱」と聞くだけで奇声を発して「カモン」を連打するそうです。

❹開幕裏取りのリスク

 中国春秋時代の兵法書「孫子の兵法【第六章・虚実篇】の一節で孫子はこう言っています。

「孫子曰、凡先處戰地、而待敵者佚、後處戰地、而趨戰者勞」

(ちーっす!孫ちゃんだよ♪戦争するなら先に戦場にいる方が良くね?その方が楽っしょ?てか、敵より遅れて戦場くるとか無くね?なくなくね?慌てて戦うのもダルいっしょ?ダルビッシュと川端康成www似すぎてビビるwww)

※実際の孫子はチャラくありません。

 ここで言う「戦場」とは最初に前線になる予定の場所で、『ガチエリア』ならエリア周辺、『ガチホコ』『ガチヤグラ』であればホコとヤグラ周辺の事を指します。つまり、敵より早く「前線になるであろう場所」に到着して、有利な場所に陣取ってから敵を向かい撃つ方が楽ですよって事ですね。これは多くの兵法家が口を揃えて唱えるいわゆる「定石(※)」です。

※【定石】:囲碁で、最善とされる決まった打ち方。転じて、物事を処理する時の、決まった仕方。

 対して「開幕裏取り」は、前線への最短ルートではなく、裏ルートから迂回して回り込む事になるので、孫ちゃんのアドバイスとは真逆の行動になります。多くの場合、相手に最初の【ガチ行動】のチャンスを与えてしまう結果になるので悪手と言えますが「定石を逆手に取る事が奇襲の本質」なので、ある意味「最大の奇襲」と捉える事もできます。ただし、ハイリスクである事は間違いありません。

❺裏取りは有り?無し?

「孫子の兵法【第五章・勢篇】の二節」で孫子はこう言ってます。

「孫子曰、凡治衆如治寡(略)、凡戰者、以正合、以奇勝、故善出奇者、無窮如天地、不竭如江河、終而復始、日月是也、死而復生、四時是也、聲不過五、五聲之變、不可勝聽也、色不過五、五色之變、不可勝觀也、味不過五、五味之變、不可勝嘗也、戰勢、不過奇正、奇正之變、不可勝窮也、奇正相生、如循環之無端、孰能窮之」

(オッス、オラ孫子。今から「正攻法」と「奇策」の話をすっぞ。戦いはだいたい正攻法で始まるけど、最後に勝敗を決めるのは巧みに繰り出す奇策だぞ。奇策が得意な奴のアイデアは、太陽と月が巡るみてぇに止めらんねぇぞ。音楽とか色とか味みてぇに、組合せで無限のバリエーションが生まれっからな。それと同じで、戦いには「正攻法」と「奇策」しかねぇけど、これをうめぇこと組み合わせる事で、無限のバリエーションが生まれてキリがねぇから、オラもう寝る)

※実際の孫子は悟空ではありません。

 裏取りは「奇策」のひとつです。ひたすら裏取りを繰り返すのも、まったく裏取りをしないのも、相手チームに簡単に対応されてしまいますが、絶妙なタイミングの裏取りは効果があるということですね。ガチルールによって「裏取り」のタイミングは変わるので、ルール毎にそれぞれ解説していく予定です。

❻味方が裏取りに行ったら?

 開幕や数的不利の状況で味方が裏取りに行ったら、敵を無理に倒すよりも時間をかけて前線を維持する事を意識してみましょう。もし開幕で裏取りに行った味方が待ち伏せされている状況なら、前線は数的不利になってないので通常営業です。余裕があれば待ち伏せてる敵の注意を引いてあげたり、ポイントセンサーを投げてあげましょう。

 何度も裏取りをサポートしても効果が見込めない場合は、デコイ(囮)として利用するしかありません。「ジャングル黒べえの歌」をこぶしを回して口ずさみ、最後までクールにタチマワリましょう。

0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ もくじ
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CHAPTER 1
タチマワリ【始計篇】

  1. イカスミ流タチマワリ
  2. ウデマエは飾りです
  3. タチマワリってなーに?
  4. イカタイプ(全9種)
  5. イカフェッショナルのすすめ

CHAPTER 2
タチマワリ【基本篇】

  1. ガチルールの難易度
  2. 前線という概念
  3. 裏取りという戦術
  4. ブキの話
  5. リザルトの話

CHAPTER 3
タチマワリ【ガチエリア篇】

  1. ガチエリアの基本戦術
  2. 自軍がエリアを制圧したら
  3. 敵軍がエリアを制圧したら
  4. 必ず勝つ3つのパターン
  5. 数的有利
  6. 数的不利

CHAPTER 4
タチマワリ【ガチホコ篇】

  1. ガチホコの3つの役割
  2. ガチホコの基本戦術
  3. シャチョホコ(ホコ持ち)
  4. ブチョホコ(ルート開拓)
  5. カチョホコ(ホコの護衛)
  6. トランジション(攻守の切替)

CHAPTER 5
タチマワリ【ガチヤグラ篇】

  1. ガチヤグラの3つの役割
  2. ガチヤグラの基本戦術
  3. ソイヤ (ヤグラ乗り)
  4. ワッショイ(ルート確保)
  5. ラッセーラ(チョイ乗り)
  6. エッサ・ホイサ(スイッチ)

CHAPTER 6
タチマワリ【ガチアサリ篇】

  1. ガチアサリの4つの役割
  2. ガチアサリの基本戦術
  3. ガチアサリのオフェンス
  4. ガチアサリのディフェンス
  5. ガチアサリのプチ戦術
  6. ガチアサリのフォーメーション
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