
イカスミ流タチマワリは「撃ち合いより立ち回りで勝つ」がコンセプトですし、ブキは細かい修正が入ったりするし、その度に更新する手間を想像すると涙が出るし、正直あまりブキには触れたくありません。
でも、タチマワリを語る上でどうしても必要な範囲に絞って、ほんの少しだけ書いておこうと思います。
❶ブキの種類
ブキの種類 | 塗り性能 | キル性能 |
---|---|---|
①塗りブキ | ◎ | △ |
②キルブキ | △ | ◎ |
③万能ブキ | ◯ | ◯ |
なんと、スプラトゥーンのブキは3種類しかありません。「①塗りブキ」「②キルブキ」「③万能ブキ」です。
①塗りブキ
「わかば」「ボールド」「モデラー」etc...
- 塗り性能が高く、キル性能が低いブキ。
- 「地的優位」を作るのが得意。
②キルブキ
「ホットブラスター」「ホクサイ」「チャー」etc...
- キル性能が高く、塗り性能が低いブキ。
- 「数的優位」を作るのが得意。
③万能ブキ
「スシ」「マニューバー」「プライム」etc...
- どっちも出来るけど、どっちにも特化していないブキ。
- 「状況に対応」するのが得意。
※キル寄りの【万能ブキ】ガロンや、塗り寄りの【万能ブキ】ZAPなど、性能のバランスには幅があります。
※キル性能も塗り性能も特化しているH3リールガンが理論上最強ブキです。理論上。
チームで「短所を補い」「長所を活かす」
【塗りブキ】は「キルの得意な味方」がマッチングされないと長所を発揮しにくく、【キルブキ】は「塗り意識の高い味方」がマッチングされないと長所を発揮しにくい傾向にあります。
スプラトゥーンが素晴らしい作品である理由の一つが、味方の短所を補い長所を活かし、チームで協力してチャレンジ出来るところです。
また、【万能ブキ】は「味方に依存しないタチマワリ」が出来るので、どんな不条理なマッチングになっても「ブキ性能によるタチマワリの自由」だけは奪われません。ガチマの上位勢に【万能ブキ】が多い理由のひとつかもしれません。
❷ブキ性能を言い訳にしない
さて、この項で伝えたいことは「塗りブキやキルブキは倉庫にしまって、万能ブキを持ちましょう」という話ではなく、「ブキ性能のバランスは最初からそうなっている」ということです。
冒頭でお話したように、強イカはどんなブキを持ってもマッチングに左右されません。わかばでキルを取ってホクサイで塗ればそれはもう【万能ブキ】ですし、どんなに塗り状況が悪くても圧倒的な個の力で打開する怪物ストライカーがいたりします。
しかし、私達のような一般プレイヤーが「マッチングシステムに抗いながらウデマエXを達成する」ということは、「味方が〇〇だったから負けた」という言い訳の余地を最小にして、「自分が〇〇だったから負けた」という発見を最大限積み重ね、どんな味方がマッチングされても勝率を安定させていくという「地道なチャレンジ」を続けることでもあるのです。
で、ありますから、チャージャーでガチアサリに挑んでおきながら「味方がシュートしなかったから負けた」といってしまっては、マッチングシステムの奴隷であるといわざるを得ません。
なぜなら、アサリをシュートするチャージャーは、サイドからドリブルで切り込んでくる内田篤人選手※1と同じくらい脅威なのですから。
※1)内田篤人:サッカー元日本代表の右サイドバック
❸担いだブキのメッセージ
【塗りブキ】を担いでガチエリアに来たなら「エリア塗りますよ」、【キルブキ】を担いでガチホコに来たなら「進路確保しますよ」など、担いだブキは「本人が意図していなくても」ある種のメッセージを味方に伝えます。
この「意図していなくても伝わるメッセージ」を分かっているかどうかは、少なからず連携に影響が出ることがあるので、長い目で見れば勝率に大きな差が生まれるかもしれません。
例えば、ナワバリルールで味方にホクサイとホットブラスターとソイチューバーが来て、自分がガロンだった場合の味方のメッセージは、『私達がキルして前線を押し上げますから、アナタはガロンですけど塗りは任せました』なので、『OK!わかったんやぜぇ!誰がいちばんキル取れるか競争なんやぜぇ!』などと、一緒になってキルしてると効率が悪そうです。
逆に、この編成の相手と戦う場合は「敵のガロンに塗らせないタチマワリ」を意識すれば、イニシアチブを取れそうです。
ガチルールには【ガチ行動】があるので、担いだブキのメッセージはもっと複雑になると思いますが、開幕で敵味方のブキ編成を確認して、「双方の基本戦術」をある程度予測することからタチマワリは始まっているのです。
最低でも【塗りブキ】【キルブキ】【万能ブキ】を判断できるようにして、余裕があれば「射程」「スペシャル」「サブ」などの情報も頭に入れておくとよいでしょう。
カモンとナイスでしか連携できないガチマだからこそ、「味方が担いだブキ」からのメッセージを感じ、「自分が担いだブキ」から伝わるメッセージを背負ってチャレンジすると、思いのほかスムーズに勝てる試合が増えるかもしれません。