ガチホコの基本戦術

 誰でも好きなときにガチ行動を行える「ガチエリア」と「ガチアサリ」は、『全員でガチ行動をした方がカウントを削りやすい』という特徴があるのに対して、ガチ行動を1人(しか)担当できない「ガチホコ」と、1人(でも)担当できる「ガチヤグラ」は『役割を分担した方がカウントを削りやすい』という特徴があります。

 この特徴から「ガチホコやガチヤグラの方が『チームワーク』を必要とするルールである」と考えることが出来るのではないでしょうか。

 ウンコみたいな上司のせいで「私はドジでノロマなイカです」と思い込んでしまったイカさんは、ホコを担ぐことに苦手意識があるかもしれませんし、「味方に迷惑をかけるのは絶対に嫌だ」と思っている優しいタコさんは、金属アレルギーを言い訳にホコを担がないのかもしれません。

 でも大丈夫。ゲームだからいっぱい失敗してもいいのです♪

❶【基本戦術】最短で終わらせる

 孫子の兵法【第二章・作戦篇】の一節を、孫子はこう締めくくっています。

出典|孫子の兵法(第二章・作戦篇)

故兵貴勝、不貴久

『故に兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず』、現代語にすると「戦いは勝てばいいナリ、さっさと終わらせるナリ」ってほどの意味になります。

 この章で孫子は「多くのことを求めて長期戦になっても、良かったことはない」と言っています。

 スプラトゥーンに置き換えると、「無駄に戦いが長引くと味方の集中力が切れて、後半は押し負けるかもしれない」という感じでしょうか。

 ガチルールの中で「最も早く終わることが出来る」のはガチホコなので、お気に入りのホコルートにこだわらず、「最短で勝つこと」にこだる方がいいかもしれません。

 また、味方の集中力が高いうちにノックアウトで終わらせることは、どのルールでも勝率を上げるコツなので、少し納得のいかない形でも「早く終わる方法」を基本戦術として考えてみましょう。

❷ガチホコの優先順位

 イカスミ流タチマワリの真骨頂「優先順位」を使って分析すると、ガチホコの優先順位はこうなります。

得たい結果【ホコをゴールに置く】

優先順位
  1. 【モツ】
    • ホコを持ってゴールに運ぶ
  2. 【ヌル】
    • 味方がホコを持っていたらゴールまでのルートを塗る
  3. 【キル】
    • 敵が邪魔でホコが進めないなら倒す

 知識や経験は「豊か」な方がいいですが、考え方はあれこれ迷わない「シンプル」な方がいいことがあります。

「私は言われたことしかできない」と思い込んでしまったイカさんは、どのルールでも「得たい結果」から逆算した、『優先順位』を基準に考えてみてください。

 はじめは難しく感じるかもしれませんが、根気よく続けていると、『今はこっちを優先するほうがいいのかな?』と、を考えることに慣れてくるので、だんだん「自分で仕事を見つけること」が得意になります。

 逆に、いつも「20キルしてもウデマエが上がらない」と感じているイカさんは、もしかすると優先順位がキルに偏っているかもしれません。

得たい結果【目先の勝利】

優先順位
  1. 【とにかくキル】
    • 動いている敵がいれば倒す
  2. 【とにかく前線を上げる】
    • ホコを味方に押し付けてとにかく前線を上げる
    • ホコ持ちが孤立しやすくホコを失いやすい
  3. 【めっちゃカモンする】
    • ホコが進まないとイライラしてカモンする
    • ルート上の敵に気がついていない
    • ホコ持ちがプレッシャーを感じている
    • 味方がホコを持ちたくなくなる
  4. 【とりあえずヌル】
    • ホコルートの塗り方が雑
    • ホコルートの壁を塗り残したり敵に塗り返されている
    • ホコ持ちがホコショで塗り直すのでホコの足が遅くなる
  5. 【意味のないキル】
    • 敵を見つけるとキルするかデスするまで追いかける
    • 全体の状況を把握できていない
    • 今やるべき仕事を他人任せにしてしまう

❸ホコは0キル0デスが理想

 シャチョホコが1度もホコショを撃たないで、0キル0デスのままゴールすることがガチホコの理想の勝ち方です。ブチョホコがルートを作り、カチョホコがホコを守り、シャチョホコはただ運ぶだけでノックアウト出来れば完璧なのです。

 これを狙う場合、「自陣側にいる敵」や「ホコルート上に居ない敵」はキルしないで牽制した方がいい場合があります。

 倒してしまった敵は必ず敵陣側(ゴール側)からリスポンするので、せっかくホコルート上に存在しなかった敵を、わざわざ出現させていることになるからです。

 闇雲に敵を追いかけ回してキルしたり、とにかく前線を上げるだけの立ち回り方は、ゴールを目指す味方の前に次々と敵を出現させ、進路を妨害していると考えることもできます。

「ガチホコはキルじゃない」といわれる所以は、こういった考え方からも窺い知ることができます。

❹巻末コラム

第一回「水槽の泡」

 ikaPhone や ikaPad など、革新的な製品を生み出し続ける Hyopple computer(ヒョップル・コンピューター)の創始者「スティーブ・ヒョブズ」を知らないイカはいないだろう。

 海女美術大学卒業式のスピーチで、「未来を見て、点を結ぶことは出来ない、過去を振り返って、点を結ぶだけだ…こうして、こうして、こう…」と、手にしたバナナに見事なバナナートを描いた話は、今でも伝説として語り継がれている。

 シャチョホコの名手としても名高いヒョブズ氏の強さの秘密に迫るため、記念すべき第一回である今回は、ヒョブズ氏の逸話の中で最も有名な「水槽の泡」について話したいと思う。

 ヒョップル社が ikaPod(小型音楽プレイヤー)の開発をしていた頃、開発チームはヒョブズ氏の小型化への強いこだわりに答えるため、考えられる限界まで小型化した試作機を完成させた。

 エンジニアが試作機をヒョブズ氏に見せたところ、ヒョブズ氏は試作機をいろんな角度から眺めたり、手のひらで重さを確認したりした後、「却下だ…もっと小さくできる…」と言い放った。

 エンジニアは、「ここまで仕上げるのに何度も試作機を作りました、これ以上小さくするなんて不可能です。ずっと研究に研究をかさねて、昨日からチョコボールしか食べてません」と弁明した。

 ヒョブズ氏はしばらく黙ったまま試作機を眺めていたが、突然立ち上がると、部屋にあった水槽に歩み寄り、試作機を水槽の中へドボンと入れてしまった。

 試作機は沈みながらブクブクと気泡を出し、ヒョブズ氏はその泡を見つめながら静かに呟いた。

「こいつ、生きてる…ぞ?」

 試作機にエサをあげようとするヒョブズ氏の背中に、イノベーションのなんたるかを垣間見たエンジニアは、「やります!もっと小さくします!」と ikaPod の超小型化に成功したという。

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