ブチョホコ(ルート開拓)

 サッカーの花形ポジションはフォワード、バンドの花形パートはリードギター、そして会社の花形部署は営業部なのです。

 ホコルートをゴリゴリ開拓する「営業部長」のブチョホコは、ガチホコで1番人気の役割なので、全員ルート開拓の外回りに行ってしまい、「ホコが放置される場面」もよく見かけます。

 味方に優秀なブチョホコが2人いれば、ホコを担ぐだけで「ごっつぁんゴール」ですが、逆に、ブチョホコを誰もやりたがらないマッチングでは、いくらホコを担いでも進めるルートが無いので最終的には押し負けます。

 そんなときは「アナタがブチョホコを担当」して、味方を勝利に導きましょう。

❶ブチョホコの仕事

 普段からホコを担いでいるイカさんやタコさんは、ブチョホコがとっても上手です。きっと「良いブチョホコの背中」も「悪いブチョホコのお尻」も、いっぱい見てきたからなのだと思います。

 逆に、ブチョホコ1本で勝ち上がってきたイカさんは、その他の業務経験が少ないので、意外と「みんなが求めるブチョホコ」に気がついていない可能性があります。

 これは、「必要経費も分からず無茶な仕事を取って来ては大きな顔をする営業部」と、「急ぎの案件に追い込まれて残業を繰り返すシステム部」が永遠に仲良くなれない関係に似ています(ちょっと何言ってるかわかんないです)。

 自分の担当業務が何であれ、同じチームである「味方の苦労」に気が回らないと、良い仕事が出来ないという具合でしょうか。

 とにかく敵を倒して前線を上げれば『誰かがホコを運んでくれるだろう』という希望的観測は、「誰も運んでくれなかったとき」に破綻するので、勝率を「マッチングに左右される」ことに繋がるかもしれません。

良いブチョホコが塗るルート

 ブチョホコの仕事は「ホコルートを開拓すること」です。ルート開拓とは、ただゴールまでインクを塗るということでは無く、「シャチョホコが進める道」を切り開くことをいいます。

 そうです、『シャチョホコが進めない道』や『進みたくない道』をいくら作っても意味がないのです。

 また、ルートがあることに『味方が気付いてない場合』も同じです。

 良いブチョホコが塗るルートは「シャチョホコが進みたくなるルート」だったり、「思わず付いて行きたくなる道」なので、自分が塗ったルートに味方が付いてこないことがよくあるイカさんは、初心にかえってホコを担いでみると発見があるかもしれません。

❷イライラしない

 歴代のサッカー日本代表フォワードに、おっとりした性格の選手はあまりいません。

 同じく、攻撃的なポジションであるブチョホコを好むイカさんはとっても勇敢です。

 一方、守備的なポジションが得意な選手は、ボンバーヘッド中澤選手をはじめ冨安健洋(ボローニャ)、昌子源(ガンバ大阪)などなど、普段は温和な選手が多いのです…えっ、ちょっと何言ってるんですか闘莉王はフォワードです(ちがいます)。

 しかし、勇敢であるが故に、他人の消極的な行動を許容できない場面もあるようです。特にA帯〜S帯では、シャチョホコの足が遅くてイライラしているブチョホコをよく見かけます。

 ガチマッチは「味方の性格」を選べません。マッチングされた味方の行動にいちいち腹を立てているとお腹が空いて力が出なくなります。

 孫子の兵法【第八章・九変篇】の三節で、孫子はこう言っています。

出典|孫子の兵法(第八章・九変篇)

忿速可侮也

 書き下し文では『忿速は侮らるべきなり』 となり、現代語に訳すと「すぐ怒る人は敵の挑発に乗って失敗するナリ」ってほどの意味になります。

 ちょっとくらい味方が鈍臭くてもイライラしてはいけませんし、ホコ持ちが付いてこないときは、「付いてこない理由」を考えてみる方が建設的なのです。

 起業家のバイブル「7つの習慣」の第1章(Be Proactive)でスティーブ・R・コビィーはこう言っています。(たぶん孫子も言います)

Be Proactive

 Instead of reacting to or worrying about conditions over which they have little or no control, proactive people focus their time and energy on things they can control. 

 三重県弁に訳すと「反応的な人※1はなぁ、自分でコントロールできやんことに反応したり、心配したりするんやにぃ。でもなぁ、主体的な人※2はなぁ、自分の時間とかエネルギーとかを、自分がコントロールできることだけに使うんやにぃ」です。

 コントロールすることができない、味方の行動にイライラするより、コントロールできる自分の行動に注力してみましょう。

  • ※1)【反応的な人】:雨が降ると憂鬱になる人。自分の気分を自分以外の何かに決められてしまう人。
  • ※2)【主体的な人】:雨が降っている事と自分の気分を分けられる人。自分の気分を自分で決める事ができる人。

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❸出来るブチョホコは後ろを向く

 最前線でホコルートを開拓するブチョホコは、イメージ的に「猪突猛進型」が適しているように思えますが、仕事の出来るブチョホコは意外と後ろを見ていたりします。

 自分が開拓しているルートに、シャチョホコが付いて来てくれているかどうか、ちゃんと確認しているんですね。

 後ろを見るブチョホコは、無駄な仕事をすることがありません。ホコ持ちが付いて来ていない場合は、いま開拓しているホコルートを放棄して、すぐ新しい仕事に切り替えてしまうからです。

 ブチョホコが先行し過ぎると、目が悪いシャチョホコ(視野が狭いプレイヤー)はルートを見失ってしまうので、せっかく作った「起死回生の道」も敵に塗りつぶされてしまいます。

 シャチョホコがホコルートに気がつくように、『ホコ持ちの視界に入る誘導』をするように心がけて練習してみるといいかもしれません。

船頭多くして船山に上る

 複数のブチョホコがそれぞれ別々のルートを開拓すると、決断力の無いシャチョホコは思考が停止します。

 たとえ、他の人が納得いかないルートを塗っていたとしても、シャチョホコが迷っていると感じたら、アナタが折れてそっちに誘導しましょう。

 4vs4のスプラトゥーンにおいて「数的不利」よりも最悪な状況はありません。なるべく戦力は重要な場所(ホコ周り)に集めておく方が得策です。

間に敵が入れない適度な距離

 シャチョホコは常に敵の標的になっているので、最もデスしやすい役割です。

 ブチョホコが先行しすぎるとシャチョホコがデスした時、守備に戻るのにも時間がかかり「カウンターを受ける」ことにも繋がります。

 自分とホコの間に敵がいないかを常に確認して、適度な距離を保ちながらルートを開拓しましょう。

ガチホコの前線は「ホコ周り」

 ホコ周りが常に前線になり得るガチホコルールにおいては、「リスキルは愚の骨頂」といえます。

 明らかに相手が格下の場合でなければ、「ホコを守りながら確実に進む」方が、ノックアウトを取りやすいので結果的に繁忙期でも定時で帰れます。

❹シャチョホコと連携する

 優秀なシャチョホコは、自分でルートを開拓し、邪魔な敵をホコショで倒し、さっさとゴールに向かいます。

 もし、それが納得いかないルートだったとしても、急いで「シャチョホコの前にポジショニング」しましょう。

不思議な方向にホコショを撃ってる

 優秀なシャチョホコは目が良い(視野が広いプレイヤー)ので、ルート上に敵がいると無理に進みません。ホコ持ちが不思議な方向にホコショを撃っていたら「そこに敵がいるのかもしれない」と勘繰ってみましょう。

 ホコが付いて来ないからといって無闇にカモンすると、ウデマエXでは戦力外認定されてしまいます(自分はそうは思いません!)。同様の理由から「A帯〜S帯のガチマ」に限っては、味方のカモンを信用しない方がいいのかもしれません。

カウンターを警戒する

 ゴール付近まで進行すると、敵の防衛意識が最高レベルに達し攻防が激しくなります。

 ここで、前作ではシャチョホコの盾になって突っ込むのもアリでしたが、今作で「全落ち」した場合、敵陣ゴール前からでも逆転のカウンターを受ける可能性があります。

 スプラトゥーン2では「ノックアウトしない限り常に逆転される可能性がある」と思った方がいいので、ゴール付近でも「無理に突っ込まない」方が結果的には早く勝てるかもしれません。

ホコショと連動する

 ゴール付近の相手はシャチョホコに意識が向くので、ブチョホコは比較的フリーで動けます。

 この局面、優秀なシャチョホコはホコショで援護してくれるので、ホコショを回避する敵の動きを先読みした置きエイム※3で仕事をするとはかどります。

 また、ブチョホコたるもの混戦の中でもホコルートの確保を忘れてはいけません。シャチョホコが「塗るために」ホコショを撃たないよう、ゴール斜面の塗り残しになどには特に注意しておきたいところなのです。

※3)置きエイム:敵が出現(移動)する場所を予測してエイムしておく射撃法。

❺巻末コラム

第三回「スティーブ・ヒョブズの名言」
  1. 「If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?」
    • 『もし、今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?』
      ※どうしても会社に行きたく無い時の社員への電話より。
  2. 「Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose.」
    • 『自分もいつかは死ぬ。それを思い出すことは、失うものなど何もないということを気づかせてくれる最善の方法です』
      ※マンタマリアのショートカットに失敗して壁からすべり落ちた時のコメントより。
  3. 「Quality is more important than quantity. One home run is much better than two doubles.」
    • 『量より質が重要だ。2本の二塁打より、1本のホームランのほうがずっといい』
      ※パピコ派を黙らせたホームランバー派のヒョブズ氏の名言より。
  4. 「It’s only by saying no that you can concentrate on the things that are really important.」
    • 『重要なことに集中する唯一の方法は「ノー」と言うことだ』
      ※新しいブキが追加された時のブキチへの対応より。
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