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トランジション(攻守の切替)

 ここまではずっと都合よく、「自軍がホコを担いでいる状況」を前提にお話して来ましたが、実際のバトルでは「敵軍がホコを担いでいる状況」もあるので、ガチホコ篇の最後は、攻撃と守備と冷静と情熱のあいだ「トランジション(攻守の切替)」で締めくくりたいと思います。

❶トランジションってなーに?

 「トランジション」という言葉は、フットサルやバスケなどで使われる「スポーツ用語」なのですが、もともとは映画やアニメなどで「映像が少しずつ切り替わる効果」を指す言葉です。

トランジション【Transition】:過渡期・移行・変化

 ガチホコには3つの局面があり、トランジションはその1つなのです。

ガチホコの局面
  1. 【攻撃フェーズ】:自軍がホコを担いでいる
  2. 【守備フェーズ】:敵軍がホコを担いでいる
  3. 【トランジション】:攻守が切り替わる瞬間

 トランジションには【ネガティブ・トランジション】と【ポジティブ・トランジション】の二種類があり、前者は『敵にホコを奪われた瞬間』から『味方の守備陣形が整うまで』のことで【ネガトラ】と略し、後者は『味方がホコを奪った瞬間』から『味方の攻撃陣形が整うまで』のことで【ポジトラ】と略します。

 ガチホコバトルにおいての「攻撃フェーズ」と「守備フェーズ」は、野球のように順番に入れ替わる「ハッキリしたもの」ではなく、「常に切り替わり続けながら」進行していきます。

 そして、戦術が最も不安定になり、コントロールを失いやすいのがこの「攻守が切り替わる瞬間」であるトランジションなのです。

 ガチホコでは、トランジション中に生まれる「戦術的空白」を、攻撃側と守備側の「どっちが先に埋められるか?」が大きなテーマになります。

❷ネガティブ・トランジション

【攻撃】→【守備】

「相手にホコを奪われた瞬間」にチームがやるべきことは、「迅速に守備陣形を整えてホコを奪還する条件を整えること」です。

 アナタが敵ホコの位置より自陣側にいるなら、敵ホコにプレッシャーをかけたり、味方と連動してホコルートを切ったりして、「相手にカウンターのチャンスを与えない」よう相手の攻撃行動を遅らせます。

 逆に、敵ホコの位置よりも敵陣側にいるなら、速やかに帰陣して守備陣形に加わります。

 逆に、ホコを失ったのがアナタ自身ならば、リスポン地点から最短の方法(可能であればスパジャン)で守備陣系に加わります。

 このように【攻撃】→【守備】へ切り替わる「ネガティブ・トランジション」には時間がかかります。

 なぜなら、「ホコを奪われる=ホコ持ちがデスしている状況」なので、基本的に「数的不利の状況」からトランジションが始まるからです。

 また、敵ホコの位置より自陣側に「アナタしか居ない場合」は、積極的にホコを奪おうとすることは自殺行為に近いのでやめておきましょう。それが失敗したときに大量リードを与えてしまいます。

 相手がよほど弱いとき以外は、攻撃を遅らせることに注力し(ディレイ)、味方の到着を待つのが得策です。

「孫子の兵法【第七章・軍争篇】の四節」で孫子もこう言ってます。

出典|孫子の兵法(第七章・軍争篇)

無邀正正之旗、勿撃堂堂之陳、此治變者也

書き下し文

正々の旗を邀うることなく、堂々の陳を撃つことなし。

現代語訳

 孫子なんよぉ。敵の旗がピシッと整ぅとる時は攻めんようにしとるんよぉ。敵の布陣が堂々としとるときも攻撃せんようにしとるんよぉ。そうそう、こういうときの敵軍はヤル気マンマンだから戦っても勝てんのよぉ。便利だから毎日つこうとるんよぉ。貴様は?

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敵陣の奥深くにいてもすぐ帰る

 ホコが奪われた「ネガティブ・トランジション」では、敵陣の奥深くにいても「速やかに帰陣」するべきですし、スパジャンで帰る方が速いならそうしましょう。

「走らなければ数的有利は作れない」と、稲本潤一(サッカー選手)も中田英寿(旅人)も言っています。

 ホコを奪われたらどこにいても面倒臭がらずに全力で戻りましょう。相手が「リスキルできるくらい弱い相手」だったとしても、サボらず走ればもっと早く勝てます。

❸ポジティブ・トランジション

【守備】→【攻撃】

「味方がホコを奪った瞬間」にチームがやるべきことは、「迅速に攻撃陣形を整えてシャチョホコがゴールに向かう条件を整えること」です。

 アナタがホコを奪ったなら素早くブチョホコを見極めて付いて行きましょう。味方がホコを担いだけどブチョホコがいないならアナタがルートを開拓します。そして、まだホコ周りに敵がいるならカチョホコ担当です。

 このように、状況に合わせて自分の役割を速やかに切り替え、最短で攻撃陣形を整えることがカウンターを成功させるコツです。

「ポジティブ・トランジション」に時間をかけると、相手の守備陣形が整ってしまうので、カウントを削る前にホコを失いやすくなります。

ホコを担ぐのが最短のポジトラ

 ガチホコの優先順位で「ホコを担ぐことの重要性」を解説しましたが、「自分がホコを担ぐ」という行動は、すなわち「味方にそれ以外の行動を促すこと」になるので、最短で攻撃陣形を整えることにもなります。

 自分より早くホコを担ぐ味方がいない限りは、積極的にホコを担ぐことで攻撃チャンスを失うリスクを減らしましょう。

❹ガチホコのまとめ

「味方で1番強いイカ」がホコを担いでしまうと、ホコルートを切り開いたり、ホコを守れるイカが弱くなるので、攻撃フェーズを最大限に活かせません。

 つまり「自分が1番強いイカ」だったとき、味方がホコを担いでくれると最強の攻撃フェーズです。

 しかし、この「自分が1番強いイカ」のときこそ、「ホコの放置」が多発するマッチングなので、この罠にはまってしまうとガチホコのウデマエが上がりません。

 なので、「ホコを担ぐことが最優先事項」と最初から決めておく方が、イライラすることなく勝率を上げる唯一の方法だと思います。

 個人的には、状況に合わせてどの役割にも即座に移行できる「カチョホコを極めること」がマッチングに左右されずに勝率を安定させる近道だと思っています。

 どうか、ウデマエメーターが割れることを恐れないでください、筋トレと同じで「上がる下がる」を繰り返して本当の力がつくのではないでしょうか。

 おや?そろそろステ変の時間ですね、さぁ、ホコを担ぎに行きましょうか♪

❺巻末コラム

最終回「ヒョブズ最後の言葉」

 記録に残っているヒョブズ氏のスピーチの中で最も新しいものは、ヒョップルコンピューターの共同創立者「イカすマセニアック氏」の結婚式でのスピーチだろう。イノベーションの軌跡の最終回は、友人代表として会場を感動の渦に巻き込んだヒョブズ氏のスピーチ【3つの袋】の全文を紹介しようと思う。


「えー。仕事以外でのスピーチはちょっと慣れてないので緊張しています。…あ、マセニアック、今日は本当におめでとう。…じ、人生には大切にするべき【3つの袋】があります。1つ目の袋は【堪忍袋】です。『堪忍袋の尾が切れる』ということわざがあるように、怒りや不満などの感情を堪忍袋に吐き出して溜め込むことで我慢をするという袋です。で、でも、あんまり我慢しすぎると【胃袋】が悪くなって【おふくろ】に心配をかけますし、最悪入院することになったりすれば【給料袋】がいくつあっても足りません…我慢は良くない…ふ、2つ目の袋は…あれ?…えっと…あっ!【コブクロ】です!コブクロは黒田俊介と小渕健太郎のフォークデュオで、ワーナーミュージック・ジャパンに所属している…ア…レ?…黒田俊介が大きい方です…絢香さんとコラボして、曲がりくねった道の先で見かけなくなりました…一緒にやっていくと決めた2人なら、余計なことを考えずに最後まで添い遂げるべきだという教訓ですし、小さい方がソロアルバムを出した時点でなんか嫌な予感はしていました。…み、3つ目の袋は…【シマフクロウ】ですぅ!北海道のごく限られた地域…南鳥島などに生息していてぇ、天然記念物にも指定されていますぅぅぅ!こーんなに大きいのに魚を食べるんですよぉぉぉ!捕食方法がワイルドでぇぇぇ、こーやって足から川に飛び込んで、こーやって魚を鷲掴みにするんですぅぅぅ!鷲掴みってwwwwwフクロウなのにwwwww……乾杯っ!!」


 マセニアック夫妻は人生の壁にぶち当たる度に、このスピーチのVTRを観て元気をもらい、いつまでも仲良く幸せに暮らしたそうです。

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