自軍がエリアを制圧したら

CHAPTER 3-2

 ガチエリアは、エリアの制圧に成功すると、自軍がとてつもなく有利になります。この「とてつもなく有利になる事」を理解していないと、敵軍の戦力が勝るマッチングの時に絶対に勝てません。エリアを制圧すると何故とてつもなく有利になるのでしょうか?

えぇ、その通りです。

「もうエリアを塗らなくていいから」

 生まれてから一度もエリアを塗ったことがないチョースケには分からないこの切ない響き。グラディエイカーが裏取りに向かい、バーサクイカがエリア制圧に関係のないイカを追いかけ回して遊んでいるのを横目に、黙々とエリアを塗り続ける時間はまるで「宿題が終わってから遊びに行きなさい」と叱られた夏休みの午後のようです。

 もちろん他にも自軍が有利になる理由はあります。

 ①ガチ行動以外に集中できる
 ②エリア内を移動できる
 ③敵の死角を取りやすくなる
 ④敵が死角から現れなくなる
 ⑤数的有利を作りやすくなる
 ⑥心理的に優位にたてる

 等々、戦力差をひっくり返す為に必要な条件を一気に手に入れられます。戦力的に不利なマッチングの時こそ「自軍がエリアを制圧した状態から戦う」を意識するだけで、トータルの勝率は必ず変わります。

  1. エリア制圧後の優先順位
  2. 塗り固め後の優先順位
  3. 勝てる状況を作ってから戦う
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❶エリア制圧後の優先順位

 見事にエリアを制圧したら「さぁ、やっと楽しいバトルに入れるぞ!」「いっきに前線を押し上げてプレッシャーを与えるぞっ!」って思うでしょ?残念ながら、エリア制圧後の優先順位はこうです。

得たい結果【エリア制圧を維持する】

優先順位①【ヌル】バリケードを張る
・エリアの周りを塗り固める
・敵インクがエリアに届かないようにする
・地的優位の範囲を広げ更に有利に戦う

優先順位②【キル】
・敵が邪魔で塗り固められないなら倒す
・エリアを塗り返そうとする敵の心理を読み、側面や背後など死角から攻撃する
・長射程なら敵をエリアに近付けさせないようにジリジリ塗り固めてもOK

 エリアを制圧するやいなや、敵陣に躍り出る戦術は「防衛ポイント」がハッキリしていた無印では有効でした。しかし、今作は打開しやすいようにステージが設計されているので、打開ルートを封鎖する事が難しいのです。

 どこから攻められても対応できるように、エリア周りを塗り固めて「インクのバリケード」を張りましょう。防衛ポイントが無ければ作ればいいのです。

バリケード弱

バリケード弱

バリケード強

バリケード強

 今作のエリアは範囲が狭いので、ある程度塗り固めておかないとあっという間に打開され、さらに直前まで進めたカウントの約3/4が「ペナルティタイム」として追加されてしまいます。

 このペナルティを阻止して、なるべく最短でノックアウトを狙いたい所です。なぜなら、味方にはメンタルの弱いイカさんがマッチングされている事もあり、彼らはリードしている時とリードされている時でテンションが極端に変わるので、リードした状況を作り続ける事も戦力差を埋めるタチマワリの1つなのです。

❷塗り固めた後の優先順位

 打開を試みる敵を倒しつつ塗り固め「インクのバリケード」を張る事にも成功しました。「さぁ、自由に戦うぞ!」「もうお前の指図は受けないぞ!」って思うでしょ?バリケード完成後の優先順位はこうです。

得たい結果【バリケードを維持する】

優先順位①【ヌル】
・バリケードに近づけないように更に敵陣側を塗る
・余裕があれば囲まれない程度にどこまでも

優先順位②【キル】
・強引にバリケードに接近する敵を倒す
・焦れて突っ込んでくる敵を落ち着いて倒す

優先順位③【ヌル】
・破壊されたバリケードやエリアを修復
・味方に任せず気が付いたらすぐに修復を

 行動的には「前線を押し上げる」と同じですが「目的」はバリケードの維持なので、裏に抜けられる事に注意しながら行動するクセがつきます。

 徹底的に「打開を許さない」意志を示す陣形であり、サッカーに例えるならイタリア代表の鉄壁の守備「カテナチオ」です。完成すると、敵軍に優秀なストライカーがいない限り、スペシャル以外での打開はまず無理でしょう。

※追記1
 スペシャルで打開を試みるであろう相手のタイミングに合わせ、こちらもスペシャルを発動する事で相殺すれば、カテナチオはより強固になります。(ボムラにボムラを被せる等)by ひょうかさん

カテナチオの結果

※追記2
 カテナチオ戦術のみに徹した結果です。S+帯とはいえ、まずまずの戦果ではないでしょうか。カテナチオ、余裕があれば練習してみてください。

❸勝てる状況を作ってから戦う

「孫子の兵法【第四章・軍形篇】の二節」で孫氏は「戦いに勝つコツ」について語っているのですが、これは「イカフェッショナルの戦い方の極意」でもあるので、原文と書き下し文、そしていつものように現代語で訳しておきます。

原文

孫子曰、見勝不過衆人之所知、非善之善者也、戰勝而天下曰善、非善之善者也、故舉秋毫不爲多力、見日月不爲明目、聞雷霆不爲聰耳、古之所謂善戰者、勝於易勝者也、故善戰者之勝也、無智名、無勇功、故其戰勝不忒、不忒者、其所措必勝、勝已敗者也、故善戰者、立於不敗之地、而不失敵之敗也、是故勝兵先勝而後求戰、敗兵先戰而後求勝<

書き下し文

(孫子曰わく、勝を見ること衆人の知るところに過ざるは、善の善なる者にあらざるなり。戦い勝ちて天下善と曰うは、善の善なる者にあらざるなり。ゆえに秋亳を挙ぐるは多力となさず。日月を見るは明目となさず。雷霆を聞くは聡耳となさず。古のいわゆる善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。ゆえに善く戦う者の勝つや、智名なく、勇功なし。ゆえにその戦い勝ちて忒わず。忒わざる者は、その措くところ必ず勝つ。すでに敗る者に勝てばなり。ゆえに善く戦う者は不敗の地に立ち、しかして敵の敗を失わざるなり。このゆえに勝兵はまず勝ちてしかるのちに戦いを求め、敗兵はまず戦いてしかるのちに勝ちを求む)

現代語訳

「テニスの孫子様だよ♪戦いに勝つコツは「勝って当然」の状況になってから戦うことだね♪周りの人に「すごく強いね!」「あんな強い相手によく勝てたね!」って言われると凄く気分がいいけど、絶賛されているうちは「まだまだだね♪」本当に戦いが上手な人は「確実に勝てる状況」を作ってから戦いはじめるから、周りから見ると簡単に勝てているように見えるし「戦いが上手だね!」って褒められる事はないんだよね♪鳥の羽を持ちあげても「力持ちだね」って言われないし、太陽や月が見えても「目がいいね!」って言われないし、雷の音が聞こえても「耳がいいね!」って言われないのと同じ事だよ♪本当に戦いが上手な人は予め「負けない状況」を整えて、「無理をしなくても勝てる状況」を作ってから戦って、「勝ちやすい敵」に勝ってるだけなので、「賢いね!」とか「凄いね!」って言われることがないんだよね♪つまり、戦いが上手な人は「戦う前にすでに勝っている」、戦いの下手な人は「戦ってから勝とうとする」この違いだね♪You still have lots more to work on♪」

 2500年以上も昔の戦いの天才が言ってるのですから、キルレだけが全てじゃないと胸を張りましょう。でも、対人が強いに越したことはなく、ウデマエXに上がってからはある程度の対人能力はどうしても必要になるので、日頃の試し撃ち場でのエイム練習もお忘れなく。

0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ もくじ
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CHAPTER 1
タチマワリ【始計篇】

  1. イカスミ流タチマワリ
  2. ウデマエは飾りです
  3. タチマワリってなーに?
  4. イカタイプ(全9種)
  5. イカフェッショナルのすすめ

CHAPTER 2
タチマワリ【基本篇】

  1. ガチルールの難易度
  2. 前線という概念
  3. 裏取りという戦術
  4. ブキの話
  5. リザルトの話

CHAPTER 3
タチマワリ【ガチエリア篇】

  1. ガチエリアの基本戦術
  2. 自軍がエリアを制圧したら
  3. 敵軍がエリアを制圧したら
  4. 必ず勝つ3つのパターン
  5. 数的有利
  6. 数的不利

CHAPTER 4
タチマワリ【ガチホコ篇】

  1. ガチホコの3つの役割
  2. ガチホコの基本戦術
  3. シャチョホコ(ホコ持ち)
  4. ブチョホコ(ルート開拓)
  5. カチョホコ(ホコの護衛)
  6. トランジション(攻守の切替)

CHAPTER 5
タチマワリ【ガチヤグラ篇】

  1. ガチヤグラの3つの役割
  2. ガチヤグラの基本戦術
  3. ソイヤ (ヤグラ乗り)
  4. ワッショイ(ルート確保)
  5. ラッセーラ(チョイ乗り)
  6. エッサ・ホイサ(スイッチ)

CHAPTER 6
タチマワリ【ガチアサリ篇】

  1. ガチアサリの4つの役割
  2. ガチアサリの基本戦術
  3. ガチアサリのオフェンス
  4. ガチアサリのディフェンス
  5. ガチアサリのプチ戦術
  6. ガチアサリのフォーメーション
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