Ping値の測定(オンラインゲームのラグをテスト)

 競技性の高いオンラインゲームにおいての「ラグの有無」は、勝敗を決定づけるといっても過言ではありません。

 通信品質に勝率を左右されるのはもったいないので、Ping値は定期的にチェックして、「オンラインゲームのラグ対策」に利用することをオススメします。

回線速度(Mbps)と応答速度(ms)の違い

回線速度は量(Mbps)

 インターネットの回線速度(通信速度)は、「Mbps(メガビーピーエス)」などの単位で表され、「1秒間に送受信可能なデータ量」を測定します。

 データ量が多い「4K動画の再生」、「大型アップデート」などは、回線速度が速い方が快適です。

応答速度は質(ms)

 インターネットの応答速度(Ping値)は、「ms(ミリセコンド)」などの単位で表され、「コンピュータが送信したパケット(データの塊)の到達時間」を測定します。

 ダメージ判定や当たり判定の遅延が影響する「スプラトゥーン」、「スマブラ」、「バーチャファイター」などは、応答速度(Ping値)が速い方が快適です。

Ping値の目安

Ping値FPS/TPS/格ゲー
1〜9ms安定
10〜29ms普通
30ms
以上
微ラグ
(2〜3フレーム遅延)
50ms
以上
ラグ
(3フレーム以上遅延)
100ms
以上
強ラグ
(プレイできない)

※1ms=0.001秒 / 1フレーム=0.016秒

スマホで測定する方法

 スマホでの測定は「Wi-Fi 接続」での結果になるため、参考程度にチェックしたいときにオススメです。

「ブラウザ」で測定する

 Netflixが運営する測定サイト。Netflixはほとんどのオンラインゲームが使用する「AWSサーバー」を採用しているので、信頼できる測定サイトです。

❶「FAST.com」にアクセス

アクセスすると自動で測定がはじまります。

❷「詳細を表示」をタップ

アップロード速度の測定がはじまります。

❸「Ping値」をチェック

  1. レイテンシ(Ping値のこと)
    • 「アンロード済み」:回線を利用しているのが自分だけの場合の応答速度。
    • 「ロード済み」:同じ回線で妹がゲームの大型アップデートをしていたり、お父さんが動画のストリーミング再生をしていたりする場合の応答速度。
  2. サーバー(パケットを送信するサーバー)
    • プロバイダーの基地局は東京に集中しているので、オンラインゲームのラグをチェックする場合は「東京」を基準にPing値を調べる方がいいと思います。

❹「Ping値」の目安

Ping値FPS/TPS/格ゲー
1〜9ms安定
10〜29ms普通
30ms
以上
微ラグ
(2〜3フレーム遅延)
50ms
以上
ラグ
(3フレーム以上遅延)
100ms
以上
強ラグ
(プレイできない)

※1ms=0.001秒/1フレーム=0.016秒

「スマホアプリ」で測定する

Speedtest - インターネット速度

Speedtest - インターネット速度

Ookla無料posted withアプリーチ

 世界中のネットワークエンジニアが厚い信頼を寄せる、「Ookla(アメリカ)」が開発したアプリ。ブラウザ版はテストサーバーを選べないのでアプリ版をオススメします。

❶「Speedtest」を起動する

❷「テストサーバー」を変更する

画面下部のタブ(ボトムシート)にある、「テストサーバーを変更する」をタップ。

❸検索フォームに「tokyo」を入力します

❹よさげなサーバーを選ぶ

 東京ならどこでもいいのですが、店長は「Nintendo Wii」や「PlayStation」などのゲームサーバーに関わっていた「i3D.net」を選んでいます。

❺スタートをタップ

❻ぐるぐるぐる〜

❼「Ping値」をチェック

❽「Ping値」の目安

Ping値FPS/TPS/格ゲー
1〜9ms安定
10〜29ms普通
30ms
以上
微ラグ
(2〜3フレーム遅延)
50ms
以上
ラグ
(3フレーム以上遅延)
100ms
以上
強ラグ
(プレイできない)

※1ms=0.001秒 / 1フレーム=0.016秒

パソコンで測定する方法

「有線LAN接続」のパソコンで測定することにより、精度の高い結果が期待できます。

「ブラウザ」で測定する

 Ookla(アメリカ)が運営する、世界で最も有名で最も利用者の多い測定サイト。

❶「Speedtest」にアクセスする

自動で最寄りのテストサーバーが選ばれています。

❷サーバーを「東京」に変更する

「Change Server」をクリックします。

❸「tokyo」を入力

Searchフォームに「tokyo」を入力します。

❹よさげなサーバーを選択する

東京ならどこでもいいのですが、店長は「Nintendo Wii」や「PlayStation」などのゲームサーバーに関わっていた「i3D.net」を選んでいます。

❺「GO」をタップ(クリック)

❻「Ping値」をチェック

❼「Ping値」の目安

Ping値FPS/TPS/格ゲー
1〜9ms安定
10〜29ms普通
30ms
以上
微ラグ
(2〜3フレーム遅延)
50ms
以上
ラグ
(3フレーム以上遅延)
100ms
以上
強ラグ
(プレイできない)

※1ms=0.001秒 / 1フレーム=0.016秒

「Windows」で測定する

 Windows の「コマンドプロンプト」というプログラムを使って、Ping値を測定する方法を解説します。

❶「コマンドプロンプト」を起動

  • win8/8.1 以降
    • [画面右下を右クリック]→[メニュー]→[コマンドプロンプト]
  • win7 以前
    • [スタートメニュー]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]

❷コマンドを実行

コマンド[ping www.google.co.jp]を入力して「Enterキー」を押します。

❸「Ping値」をチェック

❹Ping値の目安

Ping値FPS/TPS/格ゲー
1〜9ms安定
10〜29ms普通
30ms
以上
微ラグ
(2〜3フレーム遅延)
50ms
以上
ラグ
(3フレーム以上遅延)
100ms
以上
強ラグ
(プレイできない)

※1ms=0.001秒 / 1フレーム=0.016秒

「Mac」で測定する

 Mac の「ターミナル」というアプリケーションを使って、Ping値を測定する方法を解説します。

❶「ターミナル」を起動する

[commandキー]+[スペースキー]を押して「Spotlight」を開き、「ターミナル」を検索して起動します。

❷コマンドを実行

コマンド[ping -c 5 www.google.com]を入力して「Returnキー(Enterキー)」を押します。(※[-c 5]=パケットを5回送信するコマンド)

❸「Ping値」をチェック

5回分の測定結果が表示されるのでチェックしましょう。

❹Ping値の目安

Ping値FPS/TPS/格ゲー
1〜9ms安定
10〜29ms普通
30ms
以上
微ラグ
(2〜3フレーム遅延)
50ms
以上
ラグ
(3フレーム以上遅延)
100ms
以上
強ラグ
(プレイできない)

※1ms=0.001秒 / 1フレーム=0.016秒

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