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ゲーミングチェアってなーに?
プロゲーマーの練習時間は8時間〜10時間に上るそうで、その間、「正しい姿勢の維持」「ストレスの緩和」「疲労の軽減」など、プロゲーマーのプレイをサポートをするために開発されたのが『ゲーミングチェア』です。
会社でデスクワークをしている人の中には、「12時間以上イスに座る人」もいるので、あまり特別に感じないかもしれませんが、デスクワークをするために開発された「オフィスチェア」は、立ったり座ったりしやすいように設計されているので、ゲーミングチェアとは用途が違います。
でも、実際に長時間座ってみないと、その違いは分かりにくいかもしれませんね。
普通の椅子とどう違うの?
①背もたれが違うよ
「人でも殺めたんか」ってくらいモザイクかかっていますが、店長は記事を執筆をするとき書斎でオフィスチェアに座ります。
椅子に座って仕事をする人に愛好家が多いアーロンチェアは、ちょっと気合いが入ったお値段ですがオススメです。
書いても書いても終わらない脚本の仕事をしていた20代のときに腰を悪くして、某漫画家さんに勧められてからずっと愛用しています。
こっちは、最近、某イラストレーターさんに勧められて買ったゲーミングチェアです。
さっきのオフィスチェアに比べて、背もたれに高さがあり、車の座席のように「頭の先までカバーする大きさ」なのが分かります。
ほとんどのゲーミングチェアには「ヘッドレスト」が付いています。これに頭部を預けることで、首・肩にかかる重さを軽減してくれるのです。
オフィスチェアに比べて、かなりお手頃価格ですが、同じ姿勢で長時間の作業をする場合、ゲーミングチェアの方が、首が疲れにくくなり、肩こりも緩和しました。
※個人の感想です
②腰のところが違うよ
人間の頭の重さは約4kgあって、それを支えるために二足歩行は必須の進化でした。さらに、背骨をS字に曲げることで、力学(S字バネの原理)で重さに対応しています。つまり、人間の背骨はS字になっている状態が「正しい姿勢」ということです。
ところが、椅子に座ると骨盤が倒れ、背骨が真っ直ぐになってしまうので、長時間その姿勢でいると腰痛の原因になります。
一般的なゲーミングチェアには「ランバーサポート」と呼ばれる小さなクッションが付いていて、背骨をS字の状態に保つサポートをしてくれます。
アーロンチェアを作っているHerman Miller(ハーマンミラー)やErgohuman(エルゴヒューマン)などの高級オフィスチェアにも、ランバーサポートは付いていますが、本体の一部なのでヘタったときの交換が少し面倒です。
③肘掛けが違うよ
ゲーミングチェアの「アームレスト(肘掛け)」は上下、左右、前後に可動します(しないやつもあります)。これにより、さまざまなプレイスタイルに合わせて、コントローラを持つ腕を安定させたり、疲労を軽減させたりする効果が期待できます。
上下しか可動しないタイプもあるので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
④リクライニングするよ
FPSや格闘ゲームなどのタイトルではあまり使用する機会はないかもしれませんが、ゆったり楽しむことができるゲームはリクライニングしてプレイすることもできます。
夜、仲良しのフレンドさんと遊ぶときは、このくらい倒してお酒を飲んでいるので、平気で二桁デスしたり、コップを倒してプレイを中断したり、本当に申し訳ないと思っています。
⑤足置きがついてるのもあるよ
長時間イスに座っていると太腿が圧迫されて、足のむくみの原因になります。ゲーミングチェアには「フットレスト(足置き)」が付いているタイプや、オプションで後付けできるタイプがあるので、気になる方は事前にチェックしておきましょう。
ちなみに、普段は、オットマンの向こうにある猫ベッドに愛猫が寝ていて、足で触りながら遊んでいるので、平気で二桁デスしたり、猫にご飯をあげるためにプレイを中断したり、本当に申し訳な(以下略)
ゲーミングチェアが必要な人
①ゲーマー
プロゲーマーではなくても、長時間イスに座り続けるガチ勢は疲労による集中力や判断力の低下を防ぐために、ゲーミングチェアの導入をオススメします。また、公式大会で用意されているイスは必ずゲーミングチェアなので、大会に出場するチームに所属している人は、普段から慣れておくことをオススメします。
②漫画家・イラストレーター
座り仕事といえば5本の指に入る絵師。プロ絵師ではなくても、本気で絵を描いている人ならゲーマーと同じくらいイスに座って作業をしますし、気分転換にゲームをするときも、なんとイスに座っているのですから、むしろプロゲーマーよりイスに座っているかもしれません。絵を描くときは前のめりの姿勢になるので、後述の「前傾チルト」が付いているタイプをオススメします。
③作家・ウェブデザイナー
本を書いたり、デザインをしたり、パソコンを長時間さわる仕事を生業にしている人に、ゲーミングチェアはオススメです。前述の漫画家やイラストレーターもそうですがプロは体が資本なので、これからプロを目指す人には早めの導入をおすすめします。忙しくなって腰を痛めるまえに導入しましょう。
④専業シューフー
食事やお弁当、掃除に洗濯、夕食の買い出しに、お風呂の掃除、一日中何かしている専業主婦の皆さんは、その合間を縫ってゲームをします。全国の素敵な旦那様、いつもがんばっている奥様に、ゲーミングチェアをプレゼントしてあげてはいかがでしょうか?
⑤むしろ椅子に座る人ミンナー
コロナ禍を経験した世界中の人々は、リモートワークという文化を手に入れました。そして、来るメタバースの時代には、みんなが朝から晩までイスに座り続けるているかもしれません。いや、もしかすると、イスに住む未来がくるかもしれません。
ゲーミングチェアの選び方
①メーカーで選ぶ
AKRacing(エーケーレーシング)
レーシングカー用のイスと、オフィスチェアを作っていた中国の会社。ゲーミングチェアの概念がなかった時代に、後述する DXRACER と共に黎明期を支えた老舗。味の素スタジアム(FC東京)の選手用シートや、東京ドーム(読売ジャイアンツ)の監督用シートは AKRacing を採用しています。
DXRACER(デラックスレーサー)
世界で初めてゲーミングチェアを作ったアメリカの企業。もともとは自動車用のイスを作っていた会社。世界ではダントツの人気を誇るブランドですが、日本ではCMやテレビ番組で見ることが多い AKRacing の方が知名度が高いです。
Dowinx(ドウィンクス)
知名度はそこそこですが、コスパが良いことと、デザインがかわいいので女性ゲーマーにオススメの中国のメーカーです。
E-WIN(イーウィン)
知名度はほとんどない中国のメーカーですが、後述する前傾チルトが付いているゲーミングチェアはこのメーカーだけなんじゃないでしょうか。イラストを描くことが好きでコスパの良いイスを探している方にオススメです。
Bauhutte(バウヒュッテ)
大阪にあるビーズ株式会社のゲーミング家具ブランドが「Bauhutte(バウヒュッテ)」。ゲーミングチェアを作っている数少ない日本企業です。コスパが高いことはもちろん、デザイン性もすばらしく、なにより、ものづくりを楽しんでいるところが最高の会社です。
②素材で選ぶ
マイクロファイバーレザー(ヴィーガンレザー)
第3世代の人工皮革といわれる「マイクロファイバーレザー」は、合成皮革よりも本革に肌触りが近く耐久性も向上しています。ワンランク上のゲーミングチェアをチョイスしたい方にオススメです。
ファブリック(布)
通気性のいい「ファブリック(布張)」は、一般的なゲーミングチェアよりもインテリアに馴染みやすいメリットがあります。ただ、夏場は熱がこもりやすく、汗をかいたり飲み物をこぼしたりすると匂いがついてしまうので、手入れが面倒かもしれません。
フルエアメッシュ
最大の通気性を考え開発された世界初の「レーシングシート型フルエアメッシュ」。どんなけ暑がりな人でも大丈夫です。
③価格帯で選ぶ
メーカーの項では紹介しなかったのですが、コスパ最強は「GTRacing」のGT002でしょう。とにかく安いイスを探している方にオススメです。
④前傾チルトで選ぶ
メーカーの項で紹介した「前傾チルト」搭載 E-WIN のゲーミングチェア「D9」です。
某イラストレーターさんに勧められて購入したのですが、よく考えたら、前傾姿勢で作業しないのでまだ前傾チルトを使っていません。時間ができたらレビュー記事を書こうと思います。
⑤デザインで選ぶ
一般的なゲーミングチェアのデザインに飽きているなら、Bauhutte の「ソファみたいなゲーミングチェア」がオススメです。
ゲーミング着る毛布 を見つけてから、変な会社だなーと思っていたBauhutteさんに「イカスミカフェっぽい色のイスがある」ということで試しに購入したのですが、これがめちゃくちゃ座り心地がよくてオススメです。