「GSP 600|EPOS – SENNHEISER」を使ってみた

GSP 600

 ドイツの音響機器メーカー「SENNHEISER(ゼンハイザー)」が開発した、FPS 最強のゲーミングヘッドセットが「GSP 600」です(2021年6月20日現在)。

 EPOSが独立したことにより、名門「SENNHEISER」の名を冠する最後の名機となった【GSP 600】を使ってみました。

「EPOS」ってなーに?

 SENNHEISER から「ゲーミングデバイス事業」として独立したのが「EPOS(イーポス)」です。

 EPOS は、古代ギリシャ語に由来した「壮大な物語」や「演説」、または「詩」を意味する言葉で、『すっごい音響技術で、すっごいコミュニケーションができる仕事を、すっごいがんばるの!』って気持ちが込められた社名なのだそうです。

 ちなみに、EPOS の前身である「ゼンハイザーコミュニケーションズ」は、デンマークの William Demant Holdings(ウィリアム・デマント・ホールディング)との合弁会社だったのですが、デマント社は100年以上続く「世界屈指の補聴器の会社」なのです。

「聞こえにくい音を聞こえやすくすること」に関して、EPOS の技術に並ぶことは容易ではなく、ゲーミングヘッドセット市場での EPOS の先行はまだまだ続くのではないでしょうか。

「JBL Quantum 800」と迷ったという余談

JBL Quantum 800

 以前、どっかの記事にも書いたのですが、店長の本業はミュージシャンなので、耳の良さには定評があります。

「サーモンランとりあえずしましょう!」が、「さぁモンハンライズしましょう!」に聞こえて、ずっとロビーで待ってたことがあるくらい高性能です。

 そんな店長がJBLを無視できるはずもなく、さっそく視聴コーナーへGO。

JBL Quantum シリーズ

「JBL」は言わずとしれた米国屈指の音響機器メーカーですが、2017年に「ハーマン・カードン」と共に韓国のSAMSUNG(サムスン電子)に買収されてしまいました。

「音響産業の衰退を食い止めるのは e-Sports なのかもしれませんっ!一狩りいこうぜ!」と気合を入れて視聴する店長。

 JBL Quantum シリーズは全4種です。

製品SPHERE 360周波数特性金額
JBL Quantum ONE20Hz-40kHz¥27,280
JBL Quantum 80020Hz-40kHz¥21,780
JBL Quantum 40020Hz-20kHz¥7,880
JBL Quantum 10020Hz-20kHz¥4,268

 公式サイトで確認しても仕様の違いはまったくなかったので(いっぱいあります)、ザックリと表にしました。SPHERE 360 は Switch などCS機では機能しないので注意しましょう。

 まず、「Quantum 100」と「Quantum 400」は、ゲーム用とか音楽用とか以前に、ヘッドフォンとしてまったくお話にならないレベルだったので割愛させていただきます。

 そして、かなり期待していた「Quantum 800」もゲーミングヘッドセットとしては、金額に見合うクオリティではないように感じました。

 Quantum シリーズは「音楽用」のチューニングがなされているようで、視聴用に持参した「音楽」や「映画」はかなり良いバランスで聴くことができましたが、「ゲーム音」に関してはゲーミングデバイスにカテゴライズするものではないように感じました。

 Quantum ONE と 800 は、映画や音楽用として使う分には問題なさそうですが、となると、わざわざゲーム用のデザインのものをチョイスする必要がありませんし、マイクもじゃまです。

 音楽を聴くならコスパも含めて EVEREST シリーズの方が良いかもしれません。

「GSP 600」のここがすごいよ

1.「FPS に最適化された音」がすごいよ

 さて、GSP 600 はというと、映画や音楽の視聴には不向きです。なぜなら、プロのミュージシャンがレコーディングに使用するような「音を区別するためのセッティング」がなされているので、全ての音が分離して聞こえて、非常にバランスが悪いのです。

 とくに、映画や音楽では好まれる「重低音」が出ないので、迫力のある効果音や音楽の再生には物足りなさを感じると思いますが、そもそもゲーミングヘッドセットとはそういうものなのです。

 また、GSP 600 はハウジングの遮音性が高いので、CoD や Apex で「足音が聞き取りにくい」と感じている人は聞こえすぎてビックリするかもしれません。

 iPhone用の「EarPods」など、FPS 向きじゃない製品を使用している場合、ついつい音量を上げすぎている場合があり、GSP 600 をそのままの音量で使うと耳を痛めることもあるので注意しましょう。

2.「ボリュームホイール」がすごいよ

ボリュームホイール

 GSP 600 の音量は右側のイヤーカップに内蔵されている「ボリュームホイール」を回して調節します。

 一般的な製品は、接続コードの途中に取り付けられた「インラインコントロール」が主流ですが、プレイ中はある程度の手探りでコントローラーの位置を探す必要があり、コードがブラブラしているとどこかに接触して誤作動する可能性もあります。

 その点、イヤーカップの位置なら手探りする必要もなく、誤作動の心配もありません…あれ?…右ってどっちでしたっけ?

3.「ソリッドメタルヒンジ・システム」がすごいよ

ソリッドメタルヒンジ

「ソリッドメタルヒンジ・システム」を日本語にすると「シュッとした金属製の蝶番みたいなやつがめっちゃ動く仕組みのやつ」です。

ジレット・フュージョン

 見た目が男子の人は「ジレット・フュージョン」とかの顔の形に合わせて変形する髭剃りをイメージしてみましょう。「シュッとした金属製の蝶番みたいなやつがめっちゃ動く仕組みのやつ」のおかげで、自分の顔の形に合わせてピッタリフィットしてくれるのです。

 見た目が女子の人はお父さんに詳しく聞いてみましょう。ついでに「すっげー!これお父さんのと同じっ?すっげー!お父さんと同じのすっげー!欲っしー!」って言うと買ってくれるかもしれません。

4.たぶん「すごく長持ち」するよ

 ヘッドセットは消耗品なので、1〜2年でだんだんダメになります。

 これはイカ専用に買った Razer の Kraken です。

イヤーパッドの劣化

 店長はモノを大事にする人なのですが、3年目でイヤーパッドのレザレットがボロボロと剥がれるようになりました。

クッションが出る

 さらにレザレットが破れて、中身のスポンジが漏れ出してきました。

スポンジでプレイ

 最後はもうスポンジだけでプレイすることになります。(なりません)

 GSP 600 はイヤーパッドの交換が簡単にできるので、長く清潔に愛用できる安心感がありますね。

「GSP 600」のここが嫌だよ

1.「失敗したドラえもん」みたいになるよ

Cloud Alpha と GSP 600

 画像(左)は世界で最も FPSプロゲーマーの使用率が高いブランド HyperX の Cloud Alpha、そして画像(右)が今回使ってみた「GSP 600」です。

 ちょっと分かりにくいかもしれませんが、GSP 600(右)の方が横幅があります…え?同じに見える?

Cloud Alpha

 OK、スケールを使って長さを計測してみましょう、Cloud Alpha は「15cm」 です。

GSP 600

 GSP 600 の方は「19.5cm」でした、約 5cm の差があります。

 OK、この時点で、ほとんどのガールがブラウザの閉じるを押して、小顔マッサージ動画を観に行ってしまいました。

 そうです、GSP 600 は横にデカイので、頭の小さい人が装着すると側頭部から膨らむシルエットになり、「失敗したドラえもん」みたいになるのです。

 …どうも、この「失敗したドラえもん」という表現が、いまいち伝わっていない気がするので、イカスミカフェスタッフのイケメンボーイと、ハイテンションガールに「後ろ姿でいいから」とモデルをお願いしたところ、すごくキッパリ断られたので、令和のヨハネス・フェルメールこと、私イカスミカフェ店長がイラストで説明してみたいと思います。

ドラえもんとウォーズマン

 お分かりいただけたでしょうか?イラスト(左)のように側頭部が不自然に膨張してしまったドラえもんが「失敗したドラえもん」です。

 そうですそうです、イラスト(右)は「失敗したウォーズマン」です。 

2.「ゲーム専用」としては高額

 GSP 600 の定価は「¥28,800」、優秀なゲーミングルーターが買えるくらいの値段です。

 ゲーミングルーターの場合なら、スマホや動画配信サービスやテレワークなどもその恩恵を受けることができますし、同居している家族にとっても便利なので導入した場合のメリットは多いのですが、どう考えても「1人用」のヘッドセットな上「ゲーム専用」となるとコスパが良いとは言えません。

 また、スプラトゥーンなどのCS機で楽しむタイトルの場合、BGMが秀逸で重要な要素だったりもするので、「ゲーミングヘッドセットを使おう」の記事でも紹介している「Kraken(Razer)」や「Cloud Alpha(HyperX)」の方がオススメでコスパも良いです。

 ただし、競技性の高いオンラインゲームで勝つための道具として、「GSP 600」が最強であることは間違いないので、アナタがプロゲーマーを目指していたりゲーム配信者になりたい場合、「GSP 600 を持っておくこと」以上のコストパフォーマンスはありません。

「GSP 600」の仲間たち

1.色違い「GSP 601 / 602」

2.開放型「GSP 500」

スミス店長

スミス店長

店長のウデマエ

■スプラトゥーン:カンスト(エリア)
■スプラトゥーン2
・エリア、ホコ、ヤグラ:カンスト(旧S+50)
・アサリ:X
【尊敬するイカ】:あとばるさん

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