オンラインゲームの協力・対戦プレイの動作が不安定なときや、特定のフレンドさんとマルチプレイが出来なくなったときは、まず最初に「ルーター・ONUの再起動」を試してみましょう。
プロゲーマーやガチ勢のなかには、回線の調子が悪くなくても毎日ルーターを再起動するという人も多く、ゲーミングルーターの上位機種には自動で再起動する時間を設定できるものもあるくらい、通信品質を維持するためにも、ルーターの再起動は定期的に行うことをオススメします。
どうして再起動する必要があるの?
私たちの身の回りのほとんどの家電製品は、「メモリ」という部品にデータを蓄え、それを「CPU」が処理することで動いています。
ところが、なんらかの原因で「解放されるべきデータ」が、メモリに溜まりつづける「メモリリーク」というエラーが起きると、CPUの処理能力が低下して、動作が不安定になることがあります。
動作が不安定になる原因は、メモリリークの他にもありますが、そのほとんどが「プログラムのバグ」によるものと考えられています。
ルーター・ONUの再起動は、メモリに溜まったエラーの原因(データ)を「強制的に解放」し、本来の動作に戻すことで「同じバグによるエラーが再発するまでは大丈夫」という画期的な(その場しのぎの)方法です。
この世からプログラムのバグが無くなれば、家電製品の動作が不安定になることも無くなるのですが、どんなに賢い人が作ったプログラムでも、想定外のことは起こるものなので、平成から続く「ルーターの再起動」という文化は、令和でもしばらく続くのではないでしょうか。人間だもの。
再起動の方法
❶時間があるときの再起動(5分〜10分)
①Switchの電源をOFFにする
- 電源ボタン長押し
- 電源オプション
- 電源OFF
②ルーターの電源をOFFにする
- ルーターの電源アダプターをコンセントから抜く
※電源スイッチがあるルーターはスイッチでOFF
③ONUの電源をOFF
- ONUの電源アダプターをコンセントから抜く
※電源スイッチがあるONUはスイッチでOFF
④「10秒以上」待つ
※ルーター内部の「コンデンサー」という部品に蓄えられた電気を放電して、回路を完全に停止させるためと、「サーミスタ」という部品の温度を下げ、次に電源を入れたときの急激な電流からルーターを守るため。
⑤ONUの電源をON
- ONUの電源アダプターをコンセントに入れる
※ONUが完全に起動するまで待つ
⑥ルーターの電源をON
- ルーターの電源アダプターをコンセントに入れる
※電源スイッチでOFFにした場合はスイッチでON
※ルーターが完全に起動するまで待つ
⑦Switchの電源をON
- 電源ボタンを押す
❷時間がないときの再起動(1分〜3分)
①ルーターの電源をOFFにする
- ルーターの電源アダプターをコンセントから抜く
※Switchはスリープモード
※電源スイッチがあるルーターはスイッチでOFF
※再起動ボタンがあるルーターは再起動ボタンを押すだけで②と③は自動で行われます
②10秒以上待つ
※ルーター内部の「コンデンサー」という部品に蓄えられた電気を放電して、回路を完全に停止させるためと、「サーミスタ」という部品の温度を下げ、次に電源を入れたときの急激な電流からルーターを守るため。
③ルーターの電源をON
- 電源アダプターをコンセントに入れる
※電源スイッチでOFFにした場合はスイッチでON
※ルーターが完全に起動するまで待つ