第4回「せりか基金」賞授賞式
昨夜(2020年12月18日)第4回せりか基金賞授賞式(オンライン)が開催されました。せりか基金スタッフ様から招待状を頂いたので、イカスミカフェスタッフ一同、PCモニターの前に正座して参加させて頂きました。

時代はZoom。Zoomのロゴを見るだけでジャルジャルのリモートコントを思い出してニヤニヤする店長と気味悪がるスタッフによるソーシャルディスタンス。

せりか基金パートナーのみなさん。川崎フロンターレもパートナーなんですね。さあゆけ♪フロンターレ♪アレオー♪オー♪アーレオー♪オオー♪

トイレ休憩5分。店長の英断が冴え渡り、緊急時は「ユニットバス」と「にゃんとも清潔トイレ」の使用を許可しました。

せりか基金代表「黒川くりす」さん(左)と、せりか基金メンバー「小西康高」さん(右)
コロナ禍で慣れないリモートでの開催だったと思いますが、大きなトラブルもなく安心して参加できました。
※開始直後、スタッフPCのデスクトップ画面が映像に流れて、『えっ?なんか映ってる(ボソ)なんか色々映ってるよ?(ボソ)』って音声がダダ漏れだったのは内緒です。
勝手に、せりか基金の代表は小山宙哉先生(宇宙兄弟の作者)だと思い込んでいたので、そうじゃなかった事と黒川さんが美人だった事にとても驚きました。また、トークセッション進行役の小西さんは聞き取りやすいイケボでイケメンでイケ動物好きと三拍子そろった好青年でした。
え、違います。小西さんが着ているTシャツはアディダスではありません。
第1回「せりか基金」賞を受賞された研究者「浅川和秀」先生の研究論文(ALS関連)が、2020年2月21日に英国科学雑誌「Nature Communications」に掲載された事を記念して制作されたチャリティTシャツなのです。
浅川先生の論文
論文によると「TDP-43(TAR DNA-binding protein 43)」と呼ばれるタンパク質が塊になる前に「運動ニューロン」が機能を失いはじめる事が分かったそうで、この発見によってTDP-43が塊になる前の段階「集合を防ぐ事」がALSに対して有効な治療法になる可能性があるという…
( ˘ω˘ ) スヤァ…
説明を聞いてもさっぱりわからなかったので、久しぶりに長時間ネットと本棚を漁って調べてみた店長は『あれ?僕がわからなくても、わかる人が研究してくれてるのだから別にいいのでは?』という大発見をしたので、結構な量のメモをMacのゴミ箱に泣きながら捨てたのです。
この浅川先生の研究には「ゼブラフィッシュ」という透明なお魚さんが大活躍してくださったそうで、チャリティTシャツはゼブラフィッシュをリスペクトしたデザインになっているのです。ありがとう浅川先生、ありがとうゼブラフィッシュ。

ちなみに漫画「宇宙兄弟」の作中で、伊東せりかがISSの中の実験で結晶化に成功したタンパク質が「TDP-43」なのです。すごいよ宇宙兄弟。
受賞した研究者のみなさん
第1位「今村恵子」先生(京都大学iPS細胞研究所)
・ALS患者のiPS細胞からALSのメカニズムを調べる研究や、化合物と呼ばれる薬のタネを発見する研究が評価されました。
第2位「井口洋平」先生(名古屋大学医学部附属病院)
・TDP-43 の異常な蓄積を抑制できる可能性がある研究(既存の方法とは全く異なるアプローチ)が評価されました。
第3位「浅川和秀」先生(東京医科⼤学ケミカルバイオロジー講座)
・ALSを加速させる細胞の中の変化を見つける研究が評価されました。
第4位「久米広大」先生(広島大学原爆放射線医科学研究所)
・ALSの原因遺伝子の新規発見に関する研究が評価されました。
同4位「鈴木直輝」先生(東北大学神経内科)
・マイクロ流体デバイスを使った軸索形態異常の原因遺伝子の同定する研究が評価されました。
受賞したみなさん目をキラキラさせて研究内容を説明して下さいました。さっぱりわからなかったけど。
でも、研究者のみなさんが本気でALSを倒そうと努力して下さっている事、せりか基金や宇宙兄弟が研究者の背中を押していることは、話の端々から伝わりました。ありがとうございます。
そして、浅川先生は、第1回と第4回(今回)のV2を達成しておられるのですが、第1回の応募後に「宇宙兄弟を全巻買って読んだ」と仰っていました。
毎回副賞で贈呈される「宇宙兄弟全巻セット」をどう思っているのでしょうか。この記事をUPしたらドキドキしながらメルカリをチェックしたいと思います。
次回はアナタと参加できたら嬉しいのです。
新型コロナウイルスの影響がいつまで続くのかわかりませんが、第5回「せりか基金」賞授賞式もリモートで開催されるのであれば、次回はイカスミカフェに訪れてくださっているアナタと参加できたら嬉しいと思っています。
是非、せりか基金のチャリティーに参加してください。そして、さっぱりわからない研究結果を一緒に聞きにいきましょう。