
【HG8045Q】のアクセス制御方式は(たぶん)フルコーンNATなので、そのまま使っても「NATタイプA」になると思いますが、一応手動でSwitchのポート開放を行う方法を解説します。
※アクセス制御方式:「Switchのエラーコード「2618-051*」が出てフレンドさんと遊べない原因と対策」:参照
【注意①】「IPアドレスの固定」と「ポートの開放」について理解していることを前提に解説します。
※「ラグの対策【上級編❶-1】NATタイプAってなーに?」:参照
【注意②】ラグの対策「準備編」から「中級編」までの対策を行なっている、またはそれに準ずる「通信品質が安定した回線」であることを前提に解説します。
【注意③】NATタイプAにする設定は通信速度を速くする設定ではありません。また、通信品質の悪い回線でNATタイプAにすると、通信エラーが増える可能性があります。
【注意④】設定する場所や数値を間違えるとSwitchがインターネットに繋がらなくなる事もあるので「慎重かつ自己責任」で行なって下さい。
※こどものイカさんは「えっ・・・どうしてボクの家に菅田将暉が・・・あっ、なんだパパか!」って言ってから手伝ってもらってね♪
※フレッツ光回線の方は「Nintendo Switch をNATタイプAにする方法❶」へ。
もくじ
- ❶SwitchのIPアドレスを固定する
- ①ホーム画面から【設定】を選択する
- ②【インターネット】を選択する※[IPアドレス]をメモする
- ③【インターネット設定】を選択する
- ぐるぐるぐる〜ってなる
- ④【有線接続】を選択する
- ⑤【設定の変更】を選択する
- ⑥【IPアドレス設定】を選択する
- ◉【手動】を選択する
- ⑦【IPアドレス】を選択する
- ⑧SwitchのIPアドレスを決める【重要】
- ⑨【OK】を押して設定
- ⑩【サブネットマスク】を選択する
- ⑪[255.255.255.000]を入力する
- ⑫【OK】を押して設定
- ⑬【ゲートウェイ】を選択する
- ⑭[192.168.001.001]を入力する
- ⑮【OK】を押して設定
- ⑯【優先DNS】を選択する
- ⑰[008.008.008.008]を入力する
- ⑱【OK】を押して設定
- ⑲【代替DNS】を選択する
- ⑳[008.008.004.004]を入力する
- ㉑【OK】を押して設定
- ㉒【MTU】を選択する
- ㉓[1500]を入力して㉔【OK】を押して設定
- ㉕【保存する】を押す
- ㉖【有線でインターネットに接続】を選択する
- ❷【HG8045Q】のポート解放設定
- ❸【NATタイプ】を確認する
❶SwitchのIPアドレスを固定する
①ホーム画面から【設定】を選択する

②【インターネット】を選択する
※[IPアドレス]をメモする

③【インターネット設定】を選択する

ぐるぐるぐる〜ってなる

④【有線接続】を選択する

⑤【設定の変更】を選択する

⑥【IPアドレス設定】を選択する

◉【手動】を選択する

⑦【IPアドレス】を選択する

⑧SwitchのIPアドレスを決める【重要】

SwitchのIPアドレスを固定する為、任意のIPアドレスを設定します。ネットワークの設定に慣れていない人が間違えやすい項目なので、一度、深呼吸をして落ち着いてから設定して下さい。
※よく分からない場合は「②」でメモした[IPアドレス]をそのまま入力してもOKです。

【A】は共通の番号なので[192.168.]を入力。
【B】はルーターを製造したメーカーや、ルーターを提供(レンタル)している回線業者やプロバイダーで変わります(自分で変更していない限り)。
- NURO光【HG8045Q】[192.168.001.]
- NTT[192.168.001.]
- ASUS[192.168.001.]
- BUFFALO[192.168.011.]
- ロジテック[192.168.002.]
- ELECOM[192.168.002.]
今回は【HG8045Q】の設定なので[192.168.001.]を入力します。
【C】はSwitchに固定したい任意の番号を入力します。【C】で扱えるのは[000〜255]の間の数値なのですが、 Switchに指定できるのは[002〜254]の間の数値です([000]はネットワーク全体を示す数値、[001]は基本的にルーターが使用する数値、[255]はホスト部すべてを示す数値なので指定できません)。
また、インターネットに接続できるデバイス(PCやスマホやタブレット)が複数ある場合、[002〜010]等の若い番号はすでに他のデバイスが使用している可能性があるので避けた方が無難です。(※)
※通常、ルーターは若い番号から自動でIPアドレスを割り振る為。
※番号が被るとインターネットに接続できません。
一人暮らしの場合は「005」以上の数値を設定すれば大丈夫かもしれませんが、同居している家族が多い場合は[030]以上の数値からチョイスした方が安心かもしれません。
因みに店長は、元アルゼンチン代表「パブロ・アイマール」が大好きなので、彼の背番号「21」を設定しています。
⑨【OK】を押して設定

⑩【サブネットマスク】を選択する

⑪[255.255.255.000]を入力する

ネットワークの範囲を指定する為の数値を「サブネットマスク」といいます。ネットワークの範囲を制限したい特殊な場合以外は[255.255.255.000]でOKです。
⑫【OK】を押して設定

⑬【ゲートウェイ】を選択する

⑭[192.168.001.001]を入力する

ゲートウェイは「出入り口」って程の意味で、今回は「ONU(HG8045Q)」のIPアドレス[192.168.001.001]を入力します。
Switchくんに「インターネットの世界に用事がある時は【HG8045Q】に頼んでね」と、教える設定だと思ってください。
⑮【OK】を押して設定

⑯【優先DNS】を選択する

⑰[008.008.008.008]を入力する

[008.008.008.008]は Google が一般公開しているDNSサーバー(Public DNS)です。NURO光のDNSサーバーを設定したい場合は[192.168.001.001]を入力してください。
⑱【OK】を押して設定

⑲【代替DNS】を選択する

⑳[008.008.004.004]を入力する

[008.008.004.004]は Google が一般公開している代替DNSサーバー(Public DNS)です。NURO光の代替DNSサーバーを設定したい場合は[192.168.001.001]を入力してください。
㉑【OK】を押して設定

㉒【MTU】を選択する

㉓[1500]を入力して
㉔【OK】を押して設定

1フレームで転送できるデータの最大値を指定する設定です。NURO光回線のMTU値は[1500]を設定して下さい。
※初級編❺「MTU値の設定」:参照
㉕【保存する】を押す

㉖【有線でインターネットに接続】を選択する



「接続しました。」が表示されれば「SwitchのIPアドレスの固定」は成功です。続いて「ポートの開放」を解説します。
❷【HG8045Q】のポート解放設定
①【HG8045Q】にログインする



【HG8045Q】の設定をいじくる為に、PCを使って【HG8045Q】にログインします。まずはPCのブラウザを開いてURLを入力するフォームに【HG8045Q】のIPアドレス「192.168.1.1」を入力してenterキーを押します。


ログイン画面が表示されるので、
「アカウント:admin」
「パスワード:admin」
を入力してログインしましょう(パスワードを変更している場合はそのパスワードを入力)。
ちなみに【admin】は「アドミン」と読み、『ネットワークの管理者』を意味する「Administrator(アドミニストレーター)」または「Administration(アドミニストレーション)」の略なのです。


ログインするとデバイス情報が表示されます。
②WAN情報を確認する

ステータス >「WAN情報」を表示して【WAN名】を確認します(※IPv4情報とIPv6情報のWAN名は同じなのでどちらでもOK)。
メモを取るのがめんどくさい人は声に出してくり返しながら急いで次に進みましょう。
③DMZ(A B C)を設定する
④【適用】を押す

③転送ルール >「DMZ設定」を表示。
A【DMZを有効にする】のチェックボックスにチェックを入れる。
B【WAN名】のプルダウンメニューから「②で確認したWAN名」を選択する。
C【ホストアドレス】のフォームに「❶でSwitchに固定したIPアドレス」を入力する。
④【適用】を押してDMZ設定を完了する。
※DMZ(DeMilitarized Zone)は「非武装地帯」って程の意味で『全ポートの解放』を意味します。SwitchはP2Pでオンライン対戦を行う為、特定のポートを指定してポート解放を設定する事ができないのでDMZで設定します。
「セキュリティの低下」を心配する方もいるかもしれまんが、「DMZ」はPCのオンラインゲームではごく当たり前の設定ですし、Switchは組み込みOS(必要最小限に限定された機能しか持たないOS)なので、Nintendoのサポートでも特定ポートの開放ではなく「DMZ(全ポート開放)」を指示しています。
ただし、PCやスマホに対してDMZを行う事は非常に危険なのでやめましょう。
❸【NATタイプ】を確認する
最後に Switchのポート開放ができているか確認しましょう。
①【設定】を選択する

②【インターネット】を選択する
③【接続テスト】を選択する

④【NATタイプ】を確認する

NATタイプが「A」になっていればポートの開放(DMZ)は成功です。お疲れ様でした。